プラットフォームとデモクラシー
出版社: 慶應義塾大学出版会
- デモクラシーの近未来についての問題提起とあり得る方向性を総覧する。
- ・デジタルプラットフォームvs. 国家。巨獣の争いはどちらに軍配が上がるのか?
・ネットワーク空間における新たな秩序の形成を目指す研究プロジェクトの集大成。
・第3巻ではデモクラシーの近未来についての問題提起とあり得る方向性を扱う。
国家に比肩しうる影響力をもちはじめたデジタルプラットフォーム。その積極的側面を最大化し、消極的側面を最小化するためにはどのような秩序形成が必要なのか。デモクラシーの基本情報である人口動態が近未来にどうなるのか、どうあるべきなのか、民主政にいかなる影響を及ぼすのかを探り、デモクラシーの近未来についての問題提起とあり得る方向性を総覧する第3巻。 - 本講座の刊行にあたって(山本龍彦)
提 言 (駒村圭吾)
第1章 噓、陰謀、フェイク
Ⅰ 噓と民主主義―ポスト・トゥルースとデモクラシーの近未来 (駒村圭吾)
Ⅱ 生成民主政 (ギラッド・アビリ/吉川智志 訳)
Ⅲ 言論空間におけるフェイクのゆくえ (水谷瑛嗣郎)
第2章 アルゴリズムの支配
Ⅰ アルゴリズムによる統治は可能か (結城東輝/執筆協力:鈴木健)
Ⅱ アルゴクラシーの「可能性」 (小久保智淳)
Ⅲ 行政立憲主義とデモクラシーの関係についてのスケッチ (瑞慶山広大)
第3章 デモグラフィとデモクラシー
Ⅰ 議会における多様性・衡平・包摂の推進 (大西祥世)
Ⅱ デモクラシーと世襲政治家 ―その構造と功罪を考える (清水唯一朗)
Ⅲ 「シルバーデモクラシー」の虚実 (吉田徹)
第4章 「熟議」「政党」「市民運動」はどこに行くのか
Ⅰ 抽選制の未来 (山口晃人)
Ⅱ 政党の黄昏と政党論の夜明け (倉持麟太郎)
Ⅲ 身体と民主政―その未来 (佐藤信)
Ⅳ 2040年の国民投票 ―成功しているアイルランドの国民投票プロセスが直面する将来の課題 (デイビッド・ケニー/横大道聡 訳)
Ⅴ 憲法改正国民投票における「熟議」―デイビッド・ケニー教授の議論を受けて (横大道聡)