西田幾多郎 生成する論理
出版社: 慶應義塾大学出版会
- 難解な「論理」に潜む西田の「個」の思想を読み解くことで、現代哲学における西田哲学の可能性を明らかにする。
- 急激な近代化を背景に、西田はいかに「人生の問題」を哲学的課題として考究し続けたのか。難解な「論理」に潜む西田の「個」の思想を読み解くことで、現代哲学における西田哲学の可能性を明らかにする。
- ▼西田哲学のエッセンスを解き明かす。
急激な近代化を背景に新たな日本の哲学を構築する必要性に迫られた西田は、いかに「人生の問題」を哲学的課題として生涯、考究し続けたのか?
本書は『善の研究』から『哲学論文集』まで代表作を順に読み解くことで、実在の論理を徹底的に追究し、「いかに生き、いかに死ぬか」という問題を究極まで突き詰めようとした西田哲学の核心に迫る。 - 序 西田幾多郎と同時代の読者たち
第一章 意識と論理のあいだ――西田哲学の原点
第二章 矛盾を包むものの追究――場所の論理
第三章 私は私に於てある――自覚と自己
第四章 迷える自己が見えてくる―― 一般者の自覚的体系
第五章 裏から表を見る――絶対無の自覚
第六章 世界の方から考える――弁証法的世界
第七章 生か死か――絶対矛盾的自己同一
終 章 現代世界における哲学と生死の問題
西田幾多郎著作略年表
あとがき
人名索引
事項索引