平和教育研究

平和教育研究

出版社: 明石書店
著者: 村上 登司文
  • 戦後の平和教育研究の成果を固有の学問分野として体系化する試み。戦争体験の直接的継承が困難な今の日本で、平和教育はいかに可能か。中学生の平和意識や平和教育への公的支持の分析を通じて次世代の平和教育実践を提示し、平和教育学の確立まで見据える。
  •  はしがき
    序章 平和教育研究の研究とは
     第1節 学問分野としての平和教育研究
     第2節 本書の構成と各章のねらい
    第Ⅰ部 基礎理論の提示
    第1章 平和教育研究の展開
     第1節 平和教育研究の分析視点
     第2節 平和教育への研究アプローチ
     第3節 平和教育の実践
     第4節 平和教育研究の資料
     第5節 平和教育研究の転換点
    第2章 海外の平和教育研究の発展
     第1節 はじめに
     第2節 発展過程についての分析枠組み
     第3節 海外の平和教育研究の発展過程
     第4節 平和教育研究の展開
    第3章 2000年以降の日本の平和教育研究の研究成果
     第1節 はじめに
     第2節 平和教育の乖離の観点
     第3節 研究課題に対応する研究成果
     第4節 社会変化への対応
     第5節 まとめ
    第Ⅱ部 応用理論の展開
    第4章 戦争体験継承に対する当事者意識
     第1節 はじめに
     第2節 平和教育における戦争体験継承
     第3節 当事者と当事者意識
     第4節 戦争体験継承に対する当事者意識
     第5節 継承活動に対する当事者意識
     第6節 まとめ
    第5章 戦争体験を次世代に語り継ぐ平和教育
     第1節 はじめに
     第2節 戦争体験による世代の分類
     第3節 平和教育の新たな傾向
     第4節 戦争体験の語りの構造
     第5節 教育大学で戦争体験を継承する課題
     第6節 世代ごとに変化する平和教育の類型
    第Ⅲ部 実証的分析による考察
    第6章 中学生の平和意識
     第1節 はじめに
     第2節 日本の中学生
     第3節 イギリスの公立中等学校の生徒
     第4節 ドイツのギムナジウムの生徒
     第5節 イスラエルの公立世俗校の生徒
     第6節 4カ国の生徒の国別比較
    第7章 地方自治体の平和啓発事業と学校教育との協同
     第1節 平和教育と平和啓発
     第2節 地方自治体の平和事業の展開
     第3節 平和啓発事業の実際
     第4節 地方自治体と学校との協同
     第5節 2023年度の平和事業報告
     第6節 まとめ
    第8章 平和教育の展開と公的支持
     第1節 はじめに
     第2節 平和教育に対する分野ごとの公的支持
     第3節 日本の平和教育の展開
    第9章 平和教育の推進要因と抑制要因
     第1節 平和教育の推進要因
     第2節 平和教育の抑制要因
     第3節 平和教育の推進方法
    終章 本研究の研究成果と課題
     第1節 各章の概要
     第2節 平和教育研究からの知見
     第3節 平和教育実践への示唆
     第4節 平和教育学の確立を
     あとがき
     引用・参考文献一覧
     事項索引
     人名索引

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