
生みの親支援
出版社: 明石書店
- イギリスでは養子縁組において、養子・養親だけでなく生みの親も支援する制度が整い、喪失感や心の傷への包括的ケアが進められている。本書は、生みの親に対する実際のケアやグループワークの事例を詳しく紹介。社会的養育を拡充する日本にも示唆に富む一冊である。
- 日本の読者の皆様へ[ジョアン・アルパー]
日本語版へのまえがき[津崎哲雄]
まえがき[ジョン・シモンズ博士 OBE/アンドリュー・マクファーレン卿]
謝辞[ジョアン・アルパー]
序章[ジョアン・アルパー]
第Ⅰ部 生みの親へのセラピューティックな支援の評価(ハートフォードシャー大学)
第1章 生みの親をどう支援するのが最善か――専門家の見解[リゼット・ノルテ、ハンナ・モーガン、キーヴァ・フォーブズ]
第2章 アダプションプラスによる生みの親カウンセリングサービスの評価――暗闇の中の光のように[リゼット・ノルテ、ハンナ・モーガン、キーヴァ・フォーブズ]
第Ⅱ部 トラウマと関係性に配慮した生みの親支援(アダプションプラス)
第3章 養子縁組によって子どもを失うことの痛み――残された穴[カロル・グリーン]
第4章エンゲージメント(関係づくり)と柔軟性――プレ・カウンセリングの実際[ジョアン・アルパー、パトリシア・ダウニング]
第5章 生みの父親への支援[イアン・オー=キャンベル]
第6章 トラウマと虐待の複雑な背景を持つ生みの親への長期的カウンセリング:キャリーの物語――すぐに解決する方法はない[キム・S・ゴールディング、ジェーン・グールド]
第7章 生みの親の視点から見たコンタクト(交流)[カロル・グリーン]
第Ⅲ部 グループワークモデル(After Adoption[アフター・アダプション])
第8章 生みの母親のグループワーク――連鎖を断ち切る[ダルジット・ギル、ベサニー・ランバート]
第Ⅳ部 変化のための場づくり――繰り返し子どもを保護された女性たちへの支援(Pause[ポーズ])
第9章 複数の子どもが保護されてきた女性への新たなアプローチ――Pause(ポーズ)[ソフィー・ハンフリーズ、エレン・マークス]
終章[カレン・トレイスマン]
参考文献
用語説明
解題――養子縁組における生みの親への社会的支援の必要性とそのあり方[林浩康]
監訳者あとがき[久保樹里]
編著者・著者・監訳者・訳者紹介
