チェンジ アクション 生活保護

チェンジ アクション 生活保護

出版社: 明石書店
著者: 全国生活保護裁判連絡会、吉永 純、嶋田 佳広、森田 基彦、岡田 康平
  • 生存権を保障する生活保護をめぐる裁判闘争を1990年代より担ってきた裁判連絡会の30年の足跡を書籍化。2025年6月27日には保護費引下げは違法とする最高裁判決が下されたが、研究者、当事者、支援・報道現場からの声も集め、今後の展望を探る。
  • はじめに――この本を編んだ理由[編著者一同]
    序章 生活保護裁判の現在地と裁判連の到達点[編著者一同]
    第1部 歴史・到達点
    第1章 歴史
     第1節 全国生活保護裁判連絡会結成の前哨戦となった柳園国賠訴訟[竹下義樹(弁護士)]
     第2節 若者の未来と生活保護――中嶋学資保険訴訟と長洲町世帯分離解除保護廃止裁判[吉永純(花園大学教授)]
     第3節 「生存権裁判」の軌跡[舟木浩(弁護士)]
      【コラム①】生活保護裁判との出会い[吉田雄大(弁護士)]
     第4節 「藤木訴訟」から「いのちのとりで裁判」へ[尾藤廣喜(弁護士)]
      【コラム②】私と生活保護裁判――生活保護裁判を支える[民谷渉(弁護士)]
    第2章 先駆者が語る生活保護裁判の意義と到達点
     第1節 生活保護裁判をどうたたかうか[藤原精吾(弁護士)]
     第2節 北九州で生活保護問題とどう向き合ってきたか[高木健康(弁護士)]
     第3節 生活保護裁判の証言を機に生活保護ケースワーカーを考える[沼田崇子(元岩手県生活保護ケースワーカー)]
     第4節 生活保護制度を改善する「運動」の力――「裁判」と「運動」の関係[小久保哲郎(弁護士)]
    第2部 制度・理論・実務
    第3章 生活保護裁判の捉え方、捉えられ方――30年の到達点を探る試み[嶋田佳広(龍谷大学教授)]
    第4章 いのちのとりで裁判の最高裁勝訴――老齢加算訴訟から障害者加算をめぐる動きまで[木下秀雄(大阪市立大学名誉教授)]
    第5章 実務家が語る生活保護――困ったときに本当に“使える”生活保護にするために
     第1節 生活保護相談のあり方――裁判連のメール相談から見える貧困と支援のあり方[松崎喜良(神戸女子大学名誉教授)]
     第2節 保護の実施要領の体系とそのポイント[森宣秋(京都市役所)]
     第3節 改正国通知を生かせば扶養照会はほぼ不要に[林直久(全国生活保護裁判連絡会事務局)]
     第4節 成年後見制度から見た生活保護の課題[斉藤泰樹(京都市社会福祉協議会)]
     第5節 審査請求のススメ――支援現場から[觜本郁(NPO法人神戸の冬を支える会)]
    第3部 原告・マスコミ・出会い─支える
    第6章 原告・当事者が語る生活保護と生活保護裁判
     第1節 いのちのとりで裁判の原告として[森絹子(京都訴訟 原告)]
      【コラム③】生活保護裁判を支える[岡田康平(弁護士)]
     第2節 生活保護と大学進学[A(当事者・大学生)]
      【コラム④】私と生活保護裁判[佐野就平(弁護士)]
    第7章 生活保護制度と報道――北九州問題からの報道をふりかえって[永田豊隆(朝日新聞記者)]
      【コラム⑤】生活保護争訟との出会い[髙木佳世子(筑紫女学園大学教授)]
     あとがき[編著者一同]
    資料編
     資料① 『社会保障判例百選』に収載された生活保護関連裁判例一覧
     資料② 『判例地方自治』に収載された生活保護関連裁判例一覧
     資料③ 生活保護裁判連の活動(判決、基準、実施要領など)
     資料④ 生存権裁判の結果一覧
     資料⑤ いのちのとりで裁判判決一覧
     判例索引
     編著者・執筆者紹介

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