ラオスを知るための60章【第2版】

ラオスを知るための60章【第2版】

出版社: 明石書店
著者: 菊池 陽子、鈴木 玲子
  • 豊かな自然とゆったりと流れる時間、そこに暮らす人々の温かさが魅力の国、ラオス。しかし、近年町並みは目まぐるしく変化し、それによってさまざまな社会問題や意識の変化が生まれている。ラオスの魅力といまを余すところなくつめ込んだ入門書の改訂版!
  •  はじめに
    Ⅰ 自然
    第1章 東南アジア唯一の内陸国ラオス――地勢と気候
    第2章 50の民族からなる多民族国家――居住地・言語による民族分類と民族構成
     【コラム1】モン(Hmong)族の生活と文化
    第3章 森の国ラオス――暮らしを支える雨緑林の恵み
    第4章 母なる川、メコン――暮らしを支える豊かな恵みと直面する危機
    Ⅱ 生活と生業
    第5章 多様な農業の形――商品作物栽培は魅力的
    第6章 焼畑民の暮らし――複合的な生業の特徴とその変化
    第7章 米をつくる――天水田と灌漑水田の多面的機能
    第8章 医療と健康――医療の発展と息づく伝統
     【コラム2】COVID-19(新型コロナウィルス感染症)
    Ⅲ 環境と開発
    第9章 農産物を輸出する――ゴム、キャッサバ、バナナ
    第10章 東南アジアのバッテリー――ラオスのダム開発
    第11章 訪れたい国になる――観光開発の経緯と今後の展望
    第12章 村に及ぶグローバル化――地方農村の変容
    第13章 開発と村――都市近郊農村の変容
    第14章 地域と連結する――夢のインフラ計画
    Ⅳ 歴史
    第15章 ラオス史はいつからはじまるのか――ランサン王国の創始者、ファーグム
    第16章 ラオスの英雄はタイの謀反人――アヌ王の反乱が残したもの
    第17章 フランス領ラオスの形成――パヴィ
    第18章 夢見たものはラオスの独立――ラオスナショナリズムの父、ペッサラート
    第19章 冷戦時代の熱戦、反故にされ続けた中立――スパーヌウォンとスワンナプーマー
    第20章 ラオス内戦・インドシナ戦争とアメリカ――アイゼンハワー政権からニクソン政権まで
     【コラム3】歴史上最も激しい爆撃を受けた国
    第21章 革命の成就――カイソーン・ポムウィハーン
     【コラム4】ラオス・日本関係
    Ⅴ 経済
    第22章 街からネオンが消えた――社会主義経済体制への移行
    第23章 新しい思考、新しいシステム――新思考から独立自主経済へ
    第24章 高度成長から危機へ――変化するラオス経済の現況
    第25章 グローバル化の中で――外国資本誘致と経済特区
     【コラム5】キープを使おう
    Ⅵ 政治と外交
    第26章 法治国家実現を目指して――憲法の制定・改正にみえる課題
    第27章 中央レベルの国家機構改革――解体された内務省
    第28章 社会主義の理想と現実――ラオス人民革命党
    第29章 一党支配体制の樹立と維持を目指して――ラオス人民軍
    第30章 変わりゆく地方行政――地区(タセーン)の再設置と県知事制の転換
    第31章 制限された国民の政治参加――統治手段としての選挙と議会
    第32章 ベトナムとの「特別な関係」の歴史的意義――建国期の外交戦略
    第33章 バランス外交は維持できるか――対中関係緊密化時代の外交戦略/1
    Ⅶ 社会
    第34章 「理想的国民」をつくる――ラオス人民革命党の教育政策
    第35章 移動する人々――「動き回る人々」と国内・国際労働移動
    第36章 多様な性と生――性をめぐる規範と実践
    第37章 繁栄の表と裏――固定化する貧富の差と社会階層
    第38章 汚職は撲滅できるのか――党と政府による汚職取締の強化
    第39章 つながる国と国――変化する援助供与国
    第40章 つながる人と人――ラオス人同士の助け合いや支援活動
     【コラム6】ラオスの子どもたち
    第41章 スマホでつながる――モバイル端末やSNSが生活に与えるインパクト
    Ⅷ 宗教と儀礼
    第42章 質素・倹約は美徳――社会主義政権下の仏教
    第43章 祈りと日常的実践――上座仏教とラオス社会
    第44章 人間、カミ、精霊――ピー信仰の世界
    第45章 バーシー儀礼――手首に巻かれる白い糸
    第46章 お正月は4月――暦と年中行事
     【コラム7】タートルアン祭
     【コラム8】ラオスの記念日
    Ⅸ 言語と文学
    第47章 生きていることばの世界――言語状況の全体像
    第48章 ラオス語を聴いて話そう――発音と文法の特徴
     【コラム9】ラオス語のカタカナ表記
    第49章 奥が深い語彙の諸相――単語と表現の特徴
    第50章 文字は独立のあかし――ラオス文字とナショナリズム
    第51章 語り継がれたもの――ラオス古典文学の世界
    第52章 内戦、社会主義革命と在外ラオス人――ラオス現代文学が歩んできた道
     【コラム10】ことわざに込められた想い
    Ⅹ 文化
    第53章 着る――生きものから布、衣服へ
    第54章 装う――民族衣装とその変化
    第55章 住む――民族の個性を示す住居のかたち
    第56章 食べる――伝統的な食と新しい食
    第57章 遊ぶ――ビエンチャンの娯楽
    第58章 踊る――古典舞踊から、現代のダンスシーンまで
    第59章 奏でる――ユネスコ無形文化遺産となった「ケーン音楽」
    第60章 歩く――世界遺産の街ルアンパバーン
     【コラム11】ワット・プーと文化的景観
     【コラム12】シェンクワンの石壺
     ラオスをもっと知るための参考文献

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