マルクス 古き神々と新しき謎
出版社: 明石書店
- 感染症やスラムの問題など、グローバリズム下での社会矛盾を鋭く論じてきた著者が、マルクス、エンゲルスの思想に立ち戻って読み直し、彼らの時代の階級闘争とは異なる様相を呈し、また地球環境危機の進む現代における新たな変革の可能性を追究する。
- 序――〈チキン・シャック〉のマルクス
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章立て
第一章 古き神々、新しき謎――革命的主体についての覚え書き
普遍的階級
階級戦争の時代
命題
第二章 マルクスの失われた理論――一八四八年のナショナリズムの政治
国民なきナショナリズム
マルクスに反するマルクス
階級とナショナリズム
利害の計算
第三章 来るべき砂漠――クロポトキン、火星、そしてアジアの鼓動
シベリアの探査
アジアと火星の乾燥
病的科学
第四章 誰が箱舟を作るのか?
Ⅰ 知識人の悲観論
Ⅱ 想像力の楽観論
訳者あとがき
解説(宇波彰)
一 はじめに
二 労働運動の意義、階級の問題
三 国家の問題
四 気象変動の問題
五 地球温暖化の問題
六 おわりに
注
索引