介護人類学事始め

介護人類学事始め

出版社: 明石書店
著者: 林 美枝子
  • 高齢社会を迎え、高齢者介護に関わることが他人事ではなくなりつつある現在。これまで医療・看護の面からしか扱われてこなかった介護における様々な項目や課題を、文化人類学の比較文化論的視点や全体論的アプローチを駆使して解題することに挑む初の試み。
  •  Introduction 医療と介護の人類学
       Ⅰ 介護人類学事始め
     1 この根から芽吹くもの
     2 海に漕ぎ出す
       Ⅱ 文化人類学の基礎
    3 文化相対的視点を学ぶ
    4 健康の相対的視点①――spiritualityについて
    5 健康の相対的視点②――dynamicについて
    6 フィールドワーク、異文化との出会い
    7 フィールドワーク、ラポールの確立について
    8 介護――「全き人間となるための冒険の旅」
    9 何を還元するのか
    10 文化の「力」
       Ⅲ 介護する身体、介護される身体
    11 ありのままを生きる
    12 身体技法
    13 性的交渉、子育て、そして介護
    14 境界を越境する、介護という提案
    15 他人と共に、他人のためにいること
    16 身体による衣・食・住 「グループ」と「グリッド」
       Ⅳ 生老病死観
    17 預けられた死
    18 死の臨床に登場したシャーマン
    19 誰も死を学んでいない
    20 死の質
    21 家族による看取りの風景①
    22 家族による看取りの風景②
    23 死の介護化・死の施設化①
    24 死の介護化・死の施設化②
    25 最期のとき
    26 その人らしい死、自分らしく逝く
    27 技としての看取り
    28 病むことの文化
    29 病いの社会・文化的役割
    30 病い語り、癒やしを求めて
    31 病いの看護
    32 新たなプラシーボ効果を求めて
    33 老いの再定義
    34 寿命の量と質
    35 失われる健康な「老後」
    36 新たな高齢期の命名に向けて
       Ⅴ 介護の困難
    37 「介護」の誕生
    38 BPWのイコール・ペイ・デイで計算すると
    39 家族介護の値段
    40 介護における男性という困難
       Ⅵ 介護の世紀
    41 コロンブスの卵から感無量へ
    42 地域について
    43 北海道地域の特性
    44 北海道命名150年、その先の道
    45 夢の大地
    46 文化的集合を創ろう
    47 新たな地縁を求めて
    48 人材の掘り起こし
    49 地域共生社会の心得
    50 「地域のこし」と関係人口
       Ⅶ 何を介護するのか
    51 性的存在への介護①
    52 性的存在への介護②
    53 強者・弱者論
    54 介護の本質
    55 癒やしへのばね
     あとがき
     参考文献

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