対抗言論 反ヘイトのための交差路 1号
出版社: 法政大学出版局
- 外国人差別、歴史の改竄、性差別や障害者・非正規労働者差別など、私たちの社会を取り巻くヘイトの体制を克服するための新雑誌、創…
- 外国人差別、歴史の改竄、性差別や障害者への偏見、非正規労働者差別など、私たちの社会を取り巻くヘイトの体制を乗り越えるための新雑誌、創刊。年1号刊行予定。
- 私たちはいま、ヘイトの時代を生きている。外国人・移民に対するレイシズム、歴史の改竄、性差別、障害者・生活保護受給者・非正規労働者への差別などが複雑に絡み合い、すべてが「自己責任」で揉み消されてゆく殺伐たる社会で、私たちはどうすれば隣人への優しさや知性を取り戻せるのか。分断統治をこえて、一人ひとりが自己解放の言葉をつむぐ努力の一歩として、この雑誌は始まる。年1号刊行予定。
- 〈座談会〉日本のヘイト社会にいかに対抗しうるのか 【中沢けい+川村湊+杉田俊介+櫻井信栄】
《特集①》日本のマジョリティはいかにしてヘイトに向き合えるのか
〈われわれ〉のハザードマップを更新する──誰が「誰がネットで排外主義者になるのか」と問うのか 【倉橋耕平】
あらゆる表現はプロパガンダなのか?──汎プロパガンダ的認識の世界のなかで 【藤田直哉】
〈小説〉二〇一三年 【櫻井信栄】
分断統治に「加担しない」ために──星野智幸氏インタビュー 【聞き手】杉田俊介
被差別者の自己テロル──檀廬影『僕という容れ物』論 【赤井浩太】
「ネオリベ国家ニッポン」に抗して──テロ・ヘイト・ポピュリズムの現在 【浜崎洋介】
差別の哲学について 【堀田義太郎】
〈紀行文〉アジアの細道──バンコク、チェンマイ、ハノイ、ホーチミン市 【藤原侑貴】
《特集②》歴史認識とヘイト────排外主義なき日本は可能か
歪んだ眼鏡を取り換えろ──「嫌韓」の歴史的起源を考える 【加藤直樹】
戦後史の中の「押しつけ憲法論」──そこに見られる民主主義の危うさ 【賀茂道子】
朝鮮人から見える沖縄の加害とその克服の歴史 【呉世宗】
われわれの憎悪とは──「一四〇字の世界」によるカタストロフィと沈黙のパンデミック 【石原真衣】
アイヌのこと、人間のこと、ほんの少しだけ 【川口好美】
ヘイト・スピーチの論理構造──真珠湾とヒロシマ、加害者と被害者のあいだで 【秋葉忠利】
「だったらあんたが書いてくれ」と言わないために 【康潤伊】
《特集③》移民・難民/女性/LGBT────共にあることの可能性
不寛容の泥沼から解放されるために──雨宮処凜氏インタビュー 【聞き手】杉田俊介
フェミニズムと「ヘイト男性」を結ぶ──「生きづらさを生き延びるための思想」に向けて 【貴戸理恵】
黄色いベスト運動──あるいは二一世紀における多数派の民衆と政治 【大中一彌】
収容所なき社会と移民・難民の主体性 【高橋若木】
やわらかな「棘」と、「正しさ」の震え 【温又柔】
LGBTと日本のマジョリティ──遠藤まめた氏インタビュー 【聞き手】杉田俊介
NOT ALONE CAFE TOKYOの実践から──ヘイトでなく安全な場を 【生島嗣+植田祐介+潟見陽+ルーアン】
反ヘイトを考えるためのブックリスト42 【本誌編集委員&スタッフ+ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会】
執筆者紹介/クラウドファンディングの御礼とご報告