新しい政治改革へ
出版社: 法政大学出版局
- 衆議院の選挙制度を多数派優遇式比例代表制に参議院を抽選制の市民院にとラディカルな構想を提示。市民の声を政治に反映させよう。
- 小選挙区比例代表並立制はもう限界。衆議院の選挙制度を多数派優遇式比例代表制に、参議院を抽選制の市民院に変革しよう。市民の声を本当に政治に反映させるために。
- 投票しても何も変わらない、と無力感を覚える有権者は増つづけている。選挙制度改革から30年、小選挙区比例代表並立制の限界は明らかだ。本書は、政治学の最先端の知見を踏まえ、衆議院の選挙制度を多数派優遇式比例代表制に、参議院を抽選制の市民院にするという、ラディカルな制度構想を提示する。市民の声を政治に反映させるためには、新しい政治改革が必要である。
- 序論 「政治改革」三〇年
問題設定/本書のテーゼ/本書の方法と構成
第一章 「政治改革」再訪
問題設定/「政治改革」の始動/政治改革関連法の廃案/政治改革関連法の成立/小括
第二章 「政治改革」の政治思想
問題設定/政権選択論と相互補完論/政権選択論の勝利/政権選択論の運命/小括
第三章 「政治改革」の帰結
問題設定/政権選択選挙/一連合優位政党制の帰結/小括
第四章 多数派優遇式比例代表制の構想
問題設定/現代イタリアの選挙制度と政党システム/多数派優遇式比例代表制と二大連合政党制/仮想批判の検討/小括
第四章補論 単記限定移譲式比例代表制の検討
第五章 多数派優遇式比例代表制の制度設計
問題設定/名簿式比例代表制/単記移譲式比例代表制/小選挙区比例代表併用制/多数派優遇式併用制の制度設計/小括
第六章 多数派優遇式比例代表制の合憲性
問題設定/多数派優遇の合憲性/阻止条項の合憲性/小括
第七章 抽選制市民院
問題設定/抽選制議会/抽選制市民院の構想/抽選制議員/小括
第七章補論 抽選官僚制
結論 新しい政治改革へ
あとがき/引用文献/索引