子どもの理解を深める理科授業
出版社: 電気書院
- ①簡単に引用文献が参照できるようにしています
一般に書籍の場合、引用文献は各章末あるいは最後の箇所にまとめて記されます。本書では引用した文章近くに、あえて引用文献(QRコード)を配しています。その理由は、読者の皆さんに引用文献を参照していただきたいからです。特にQR コードがつけられたものは私が実践した論文です。併せてその論文をお読みいただくことで、さらにそれらに関する知識も深められると信じます。ぜひスマホをQRコードにかざして論文もお読みください。
②実験の様子、資料がQRコードから得られます
QRコードから実験の様子のビデオをはじめ、PowerPointのデータ、資料等がダウンロードできるようになっています。これらをもとに、子ども達の理解を深める理科授業をつくってください。
③教師の意図する実験結果が得られる実験のコツや教え方が習得できます
教科書には注意喚起をはじめ、実験内容が詳しく記されています。しかし、教科書に記されているように実験を行ってもなかなか教師の意図する結果が得られず、授業がうまく進展しないことがあります。それをなるべく回避するために、私が現場で得た実験のコツや特に子ども達がつまずきやすい箇所の教え方について随所に記しました。これらを参考に、皆さんがアレンジして授業をつくっていってください。
④子ども達がストンと胸に落ちる内容を重視しています
本書は基本的に小・中学校理科学習指導要領に基づいてつくられています。しかし、少し先取りして、内容を踏みこんで教えることを推奨している箇所もあります。その概念を教えることで、子ども達の見方・考え方が広がると私は信じるからです。少し難しいと思われる概念も、子ども達がわかるような形で提供できれば深い学びにつながります。たとえば、一般に電圧は小学校では扱いませんが、それを扱うことで子ども達の理解が深められることが明らかになっています。その実践が児童・生徒が普段受けている授業のレベルとほぼ変わらないことが重要なポイントとなります。また、本書の内容の中には、私が小学校への出前授業で使用した児童に好評であった実践も含まれています。その実践を参考に、ご自身の理科授業をつくっていってください。