モラル・エコノミー

モラル・エコノミー

出版社: 筑摩書房
著者: サミュエル・ボウルズ、植村 博恭、磯谷 明徳、遠山 弘徳
  • 人間はたんなる利己的存在ではない。古今の思想や数々の実験結果を総合し、「善き市民」をはぐくむ社会の実現を探究した、経済学の壮大な試み。
  • モラルを活用せよ──
    主流派経済学への挑戦
    人間はたんなる利己的存在ではない。古今の思想や数々の実験結果を総合し、「善き市民」をはぐくむ社会の実現を探究した、経済学の壮大な試み。解説 亀田達也
    ===
    経済学は人間を単なる利己的な存在と捉えがちだが、果たしてそれは正しいのだろうか。米国を代表するリベラル派経済学者のボウルズは、アリストテレスに始まる古今の社会思想や、実験経済学・行動科学から得られた興味深い数々の知見をもとに、そうした人間観に疑問を呈する。人間の利己心を前提に組み立てられたインセンティブは、社会を繁栄させるどころか逆の効果を生むことさえある。「あるがままの人間」を精緻に解明したうえで、「善き市民」としての人間の性質を補完するような制度・立法への道を探究した本書は、現代の経済学・社会科学を総合した一大到達点を示している。 
  • 日本語版への序文
    序文
    第1章 ホモ・エコノミクスに関する問題
    第2章 悪党のための立法
    第3章 道徳感情と物質的利害
    第4章 情報としてのインセンティブ
    第5章 リベラルな市民文化
    第6章 立法者のジレンマ
    第7章 アリストテレスの立法者の使命
    原註
    訳者あとがき
    補遺
    引用文献
    解説(亀田達也)
    索引

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