
増補 股間若衆
出版社: 筑摩書房
- 男性裸体とその股間、描きたいような、隠したいような……この曖昧な表現と受容に果敢に挑み、世間をあっと驚かせた著者畢生の書、大幅増補で登場!
- 西洋世界からヌードが輸入されて以来、日本の芸術家は裸体表現に多大な苦労を強いられた。本書は、男性の裸体と股間表現を追究し、見せたいような、隠したいような、曖昧な表現がいかに育まれ、受容されたのかに挑む。股間を葉っぱや手ぬぐいで隠した表現、雑誌『薔薇族』の創刊、美術館から飛び出し公共の場に設置され、あるいは撤去された男性裸体彫像の運命など、股間をめぐるモンダイに果敢に光を当てる捧腹絶倒・前代未聞の書。大幅増補で登場!
- 第一章 股間若衆
第二章 新股間若衆
第三章 股間漏洩集――こぼれ落ちた問題の数々
股間若衆の予備軍 小便小僧に会いに行く
生息地探索 股間もいろいろ 考える人たち
西武池袋線沿線をゆく 城下町金沢になごむ
あとがき
文庫版増捕 十三年目の股間界隈
文庫版のためのあとがき