大江戸綺譚 時代小説傑作選

大江戸綺譚 時代小説傑作選

出版社: 筑摩書房
著者: 細谷 正充、木内 昇、木下 昌輝、杉本 苑子、都筑 道夫、中島 要、皆川 博子、宮部 みゆき
  • 闇深き江戸の町に現れる、妖しくもおそろしく切ない、鬼、あやかし、怪異――名アンソロジストが選りすぐった美しき七つの佳品、時代小説傑作選
  • 嫁いだ先のお店の離れに潜む何かの気配。義母から打ち明けられた恐ろしくも切ない秘密とは──(「安達家の鬼」)。豆腐作りに精を出すお由の前に現れ、日々つけ回してくる見知らぬ老爺。しかし男はお由をよく知っているという――(「お柄杓」)。江戸の漆黒の闇を舞台に、名手たちによって浮かび上がるのは人間の悲しき性。名アンソロジストによる選りすぐりの7編。
    「この座敷のわたしのそばにはね、鬼が棲んでいるのだよ」小さなお店に嫁いだわたしが義母から聞いた切ない昔語り(「安達家の鬼」)。「私はお前さんをよく知っている」両国橋で木綿豆腐を作り続けるお由は、突然現れた孫六という見知らぬ老人に付き纏われるが…(「お柄杓」)。名アンソロジストが江戸を舞台に選りすぐった、妖しく恐ろしくも美しい、七つの時代綺譚集。
  • 木内昇  「お柄杓」
    木下昌輝 「肉ノ人」
    杉本苑子 「鶴屋南北の死」
    都筑道夫 「暗闇坂心中」
    中島要  「かくれ鬼」
    皆川博子 「小平次」
    宮部みゆき「安達家の鬼」
    解説 細谷正充

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