日本外交の近代史 秩序への順応と相剋2
出版社: 東京大学出版会
- 序 章 日本外交の近代史(黒沢文貴:東京女子大学名誉教授)
第一部 東アジアと日本
第1章 金玉均暗殺事件をめぐる中朝日英関係――中華秩序の崩壊の始まり(森万佑子:東京女子大学現代教養学部准教授)
第2章 三浦梧楼朝鮮公使任命の再検討(大澤博明:熊本大学大学院人文社会科学研究部教授)
第3章 「模範国ドイツ」の崩壊と朝鮮統治(小林道彦:北九州市立大学名誉教授)
第4章 日露戦後における曾我祐準の対外政策論――台湾統治と中国進出問題を中心に(小林和幸:青山学院大学文学部教授)
第二部 第一次世界大戦と日本
第5章 大正期における徳富蘇峰の国際情勢認識(中野目徹:筑波大学人文社会系教授)
第6章 川村竹治と立憲政友会(西川誠:川村学園女子大学生活創造学部教授)
第7章 独探と『神戸新聞』――第一次世界大戦期の戦時意識とスパイ流言(諸橋英一:慶應義塾大学非常勤講師)
第8章 日本海軍による遠洋練習航海の外交史的意味――第一次世界大戦期を中心として(奈良岡聰智:京都大学大学院法学研究科教授)
第9章 外務省情報部の設置と中国認識――その適否と限界をめぐって(熊本史雄:駒澤大学文学部教授)
第三部 昭和期の戦争と日本
第10章 一九三〇年代の日本の原料問題への対応――「原料品問題調査委員会」を中心として(庄司潤一郎:防衛研究所研究顧問)
第11章 一九四〇年の国家総動員体制――近衛新体制運動と「世論」(森 靖夫:同志社大学法学部教授)
第12章 日米交渉にみる国際秩序形成の相剋――大東亜新秩序と太平洋全域の平和プログラム(佐藤元英:元中央大学政策文化総合研究所長)
第13章 A級戦犯の独白(日暮吉延:帝京大学法学部教授)