ファシズムと冷戦のはざまで

ファシズムと冷戦のはざまで

出版社: 東京大学出版会
著者: 三宅 芳夫
  • 戦後世界を築いた思想は,いかに生まれ,どのように繋がり,拡がっていったのか――三木清・竹内好・丸山眞男・松下圭一あるいはサルトルやデリダなど,「ファシズム」と「冷戦」を鍵として剔抉される知識人の思想とその相互連関を,哲学・文学・政治学の縦横な探究のなかから紡ぎ出す.
  • 序 章 二つの戦後思想――ユーラシアの両端で
    Ⅰ 哲学の批判性
    第一章 三木清における「主体」と「系譜学」
    第二章 三木清における「系譜学」と「存在論」
    第三章 留保なき否定性――二つの京都学派批判
    第四章 「主体」・「個人」・「実存」――その差異と関係について
    第五章 来るべき幽霊,或いはデリダとサルトル
    Ⅱ 文学の可能性
    第六章 竹内好における「近代」と「近代主義」――丸山眞男との比較を中心に
    第七章 「鉄の殻」への問い――武田泰淳における「民族」への眼差し
    第八章 「政治」の不可能性と不可能性の「政治」――荒正人と『近代文学』
    第九章 外の思考――ジャン=ポール・サルトルと花田清輝
    Ⅲ 政治の構想力
    第十章 丸山眞男における「主体」と「ナショナリズム」
    第十一章 丸山眞男における「自由」と「社会主義」
    第十二章 「近代」から「現代」へ――丸山眞男と松下圭一

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