
ノリさんの〝人生コーデ〟八十五歳の「スタイルブック」
出版社: 季林書房
- 樺太からの〝引揚げ難民〟だった中橋紀男(ノリさん)が、自らの生きてきた激動の時代を、ユーモアとペーソスを交えオシャレに語る。
- 〝引揚げ難民〟だったノリさんの戦後の生き方を記したヒューマンエッセイ。「時代」のせいにも「誰か」のせいにもせず、ファッション ・デザインの仕事をして、〝役者〟もやる。じつにオシャレな人生がここにある。
- この世に生きる多くの人びとには、その手に溢れるほどの〝物語〟があるのだ。それは市井に生きるふつう人である「ノリさん」こと中橋紀男さんの言葉だ。そんなノリさんの1940年から現在までの光と影に彩られた人生を一書にまとめた。
本書のⅠは、「引揚げ難民」であったことと少年時代の記憶。Ⅱは、60年安保の時代や高度経済成長を迎えた時代。ノリさんは東京での学生時代、良き友と出会い、さらに就職して営業やデザイン制作と関わり、そこで田中角栄や秋山庄太郎といった知名人との出会う。その後のⅢでは、高級ブランドに出会い、一方でその商業戦略に翻弄されるノリさんたちファッション業界人が直面する事件などなど。まさに〝ローリング・ストーン〟のような時代が描かれる。しかし、ノリさんは新たな境地へと進む。Ⅳでは、市民運動や演劇との出会いなど、その歩みの速度に沿うようにして人生が語られていく。
この世に生きるすべての人に、その手に 溢れるほどの〝物語〟がある。
そして、それはやがて〝歴史〟になる。
SNS時代に、人との真のつながりを取り 戻すために、いかに生きるかのヒントがこ の一書に詰まっている!
これはただの自叙伝ではない。ノリさんの人生は、すべての人へ、いまを生きる〝参考書〟になりうると言っていい。 - [はじめに] ~散歩、そしてすこしの決心~
Ⅰ〝引揚げ難民〟だったこと・・・少年時代の記憶・・・
◇僕の生まれたところ
◇酸っぱいリンゴの記憶
◇みんな貧しく、みんな空腹 みんな平等だった
◇戦争のあと 父母たちの献身 子どもたちの世界
◇十五歳 文学との出会い おしゃれの目覚め そして初恋
◇父との別れ 信仰との出会い
◇未来への選択 この町を出て、東京へ行こう!
Ⅱ 〝青春〟は荒野をめざす!・・・東京へ。この時代とともに!・・・
◇憧れの東京へ。学び舎との出会い
◇時代の波 安保反対デモ そして社会へ
◇安保のあと。僕にとってのゴーギャン
◇社会人のスタート。大都会・銀座数寄屋橋
◇ファッションには物語がある!
◇「仕事」がくれた、新たな人との出会い
◇東京オリンピックと流行
◇〝京都〟へ。ひとつの転機!
Ⅲ 時代はいつも〝ローリング・ストーン〟のように!
・・・クリスチャン・ディオール、
そしてピンキー&ダイアン・・・
◇「クリスチャン・ディオール」との出会い◇
◇ファッションは探究心。そして実存から?
◇東京転居と「プラザ合意」
◇秋山庄太郎氏との出会い、そしてディオールの撤退
◇〝拾う神〟 「ピンキー&ダイアン」との出会い
Ⅳ 〝老人〟も荒野をめざす!
・・・政治のことも、お芝居も。〝ふつうの人〟だから・・・
◇いつのまにかの政治活動。人から人へ・・・
◇僕のお芝居体験
[あとがき]◇ ~散歩、またひとつの〝決心〟~
