
上代文学の基層表現
出版社: 花鳥社
- 叙情的表現は、どのように叙事的表現と共存し、発展していったのか。
古事記や日本書紀の説話、万葉集の泣血哀慟歌・東歌・防人歌から表現世界の基層を探り、作品の構成意図に迫る。 - 凡例
序章 上代文学の基層表現
第一章 神語から天語歌へ
はじめに
一 鳥の表現
二 大后
三 語り言
おわりに
第二章 来目歌の考察
はじめに
一 「妖」をはらう「咲」「哂」
二 第十番歌謡「今だにも」の解釈
三 「手量」と「頭椎い」・「石椎い」
四 「諷歌」「倒語」、「妖気」「掃蕩」
おわりに
第三章 崇神記紀の謀反を告げる歌謡の機能と崇神天皇像
はじめに
一 記紀の表現の特徴
二 古事記の特徴
三 日本書紀の伝承の特徴
おわりに
第四章 「月立ち」考——倭建命と美夜受比売の唱和歌謡について——
はじめに
一 「月立ちにけり」
二 「月立たなむよ」
おわりに
第五章 景行記の問題 「長服」「長肥」から大御葬歌へ
はじめに
一 「於是天皇知其他女恒令経長服(肥)亦勿婚而惚也」の読みと解釈
二 「建く荒き情を惶れ」と「言向け」
三 言向けから大御葬歌へ
四 大御葬歌
五 天へ——哀惜と畏怖と——
おわりに
第六章 宇遅能和紀郎子伝承の考察——第四二番歌謡・第五一番歌謡を中心に——
はじめに
一 「未成人」「厳餝」第四二番歌謡
二 大山守命の反乱と第五一番歌謡
おわりに
第七章 天之日矛伝承の考察
はじめに
一 日光感精と赤玉、比売碁曾社の阿加流比売神
二 殺牛信仰と新羅・日本
三 古事記における天之日矛伝承
おわりに
第八章 記紀の雄略天皇の狩猟記事について
はじめに
一 雄略記紀の狩猟記事
二 皇位継承争いにみる狩猟
三 吉野の狩猟
四 葛城山における狩
五 狩の場における怒り
おわりに
第九章 泣血哀慟歌
はじめに
一 題詞の問題
二 二〇七番と二一〇番・二一三番の主題と構成
三 「恋」と「眷」
四 「灰而座者」
おわりに
第十章 東歌・防人歌にみる武蔵
はじめに
一 上代文献にみる武蔵・中央と武蔵の関係
二 東歌にみる武蔵
三 防人歌にみる武蔵
おわりに
終章 結びにかえて——『古事記』その深遠なるもの——
初出一覧
あとがき
索引(歌謡・和歌/引用文献/引用漢籍)