
『源氏物語』全巻をポーランド語に訳す
出版社: 文学通信
- 『源氏物語』が世界文学史上傑出した作品だといえる理由とは。
ポーランドの国家プロジェクトとして五ヵ年計画で進められている『源氏物語』全巻のポーランド語への翻訳から何がわかってきたのか。その全貌とその翻訳手法・論点を明らかにする。
ポーランドの哲学者ローマン・インガルデンの理論により『源氏物語』がなぜ傑作かを明らかにするほか、人物の呼称などの『源氏物語』の翻訳の難所を示した刺激的な論を展開する。
二〇二四年七月一三日に開催された青山学院大学文学部日本文学科主催講演会「ポーランド語による初の『源氏物語』全巻訳について」の講演録。当日の活発な議論もそのまま再録した。『源氏物語』さらには日本文学とその文化の特徴を再認識できる書。 - はしがき―企画の趣旨と経緯(小松靖彦)
講師紹介(大江元貴)
『源氏物語』全巻をポーランド語に訳す(イヴォナ・コルディンスカ=ナヴロッカ)
Ⅰ はじめに
Ⅱ 『源氏物語』が世界文学史上傑出した作品だといえる理由
「傑作」の「内容」と「形式」/その国の文化全般への影響
Ⅲ インガルデンの「擬似判断説」の理論
文学的真理/「形而上学的な品質」の具体化/異文化間コミュニケーションの仲介者としての翻訳者
Ⅳ ポーランドにおける『源氏物語』
『源氏物語』に関するさまざまなイベント
Ⅴ 『源氏物語』全篇初のポーランド語訳のプロジェクトについて
Ⅵ 『源氏物語』のポーランド語訳の「方略と方法論」
翻訳方略/「翻訳」と「解釈」
Ⅶ 『源氏物語』の翻訳における基本的な問題点
1.人物の呼称/2.表現と語りの曖昧さと多義性/3.和歌/4.文化の違いカルチャーレムKulturem
Ⅷ むすびに
参考文献
コメント・質疑応答編
青山学院大学文学部日本文学科主催講演会「ポーランド語による初の『源氏物語』全巻訳について」を拝聴して(山本啓介)