
「学び」が深まる実践へ
出版社: ななみ書房
- 「質の高い保育」が求められています。保育の現場に様々な問題が発生するたび,近年,保育の量の拡大ばかりが進められてきたことの反省が語られます。しかし,その間も現場では,決して保育の質をないがしろにしてきたわけではありません。多くの園で,常に,目の前に生きる子どもたちの最善を考え,良き実践が作り出されてきました。
本シリーズは子どもと共に実践を作り出していく保育者の記録をもとに,豊かな実践のあり様を描いています。このシリーズのキーワードは「学び」です。
「質の高い保育」 を 「学び」をキーワードに検証することで,保育のあり方を問い直すための問題提起をしています。ぜひ読者の皆様に,実践の楽しさに触れていただき,今後の実践の方向性を共に考える機会にしていただければ幸いです。
編著者 磯部裕子 - はじめに
第Ⅰ部 飛べない蚕の大きな仕事!
―いまここの生命に向き合う5歳児の探究
1.年少児の体験
⃝ 生きた虫を食べるカナヘビ
⃝ カナヘビの餌探し
2.年中組の体験
⃝ 様々な虫との関わり
⃝ カエルのサリーちゃんの死
⃝事例を受けて① 磯部×藤澤
3.年長組での体験
❶ たくさんの蛾との関わり
❷ シモフリスズメ
❸ ウンモンスズメ
❹ 蚕との出会い
❺ 蚕って改造された虫?
❻ 糸を取る?羽化させる?
❼ 蚕は蛾になったら何も食べない⁉
❽ 蚕蛾の羽化
⃝事例を受けて② 磯部×藤澤
❾ 蚕は糸を取ってほしいのかもしれない
❿ 切れ切れの糸……でも宝物の糸
⓫ 蚕の映画
⓬ 蚕の歌
⃝事例を受けて③ 磯部×藤澤
⓭ 蚕の糸の長さはどれ位長いの?
⓮ 何かにしなくちゃ意味がない
⓯ 展示会
⓰ 蚕会,思い出の映画
⓱ 冬に生まれた蚕(11月~)
⃝エピソード① 逃げたいって言ってるよ
⃝エピソード② 土に還る
⓲ わかったこと
第Ⅱ部 〈対談〉保育の今とこれから
1.磯部裕子×小島芳(認定こども園みどりの森・認定こども園やかまし村 園長)
2.磯部裕子×髙橋梓(認定こども園つむぎ野 主幹保育教諭)
おわりに
参考文献