みんなの〈青春〉 思い出語りの50年史

みんなの〈青春〉 思い出語りの50年史

出版社: 生きのびるブックス
著者: 石岡学
  • 太陽族、みうらじゅん、乃木坂46。様々な分野を横断し、私達の自意識を刺激する青春イメージの実体に迫る、ユニークな社会文化史。
  • “キラキラの青春”だけが、青春なのか?
    太陽族、みうらじゅん、乃木坂46……。様々なジャンルを横断しながら、私たちの自意識を刺激してやまない青春イメージを読み解く、社会文化史。
  • はじめに 
    ◆第1章 謎を抱きしめて
    青春の独特さ・奇妙さ 
    近代のイデオロギーとしての青春? 
    生きのびる青春 
    ◆第2章 さらば青春!?──七〇年代のターニングポイント
    「青春」の誕生 
    近代日本文学と青春 
    「男の世界」 
    青春はカネになる!?──映画のイメージ 
    変質? 消失?──同時代の認識 
    ◆第3章 メディアに息づく「青春」
    政治の季節のあと、テレビドラマがやってきた──六〇─七〇年代 
    ダサさの象徴──八〇年代 
    「ありのままの青春」が理想──一九九〇─二〇〇〇年代 
    二人の世界で成り立つ青春──二〇一〇年代 
    しぶとく生きのびるビルドゥングス・ロマン 
    ◆第4章 いつか振り返る日のために
    成長物語の残滓 
    何はともあれ、部活と夕日、そして恋愛 
    記録と美化──ミッションに賭ける 
    「いま自分たち青春してる!」
    ◆第5章 〈輝けない者たち〉のブルース
    イメージと現実とのギャップ 
    ないものねだりが原動力に 
    「暗い青春こそ本物の青春だ!」 
    輝きからも挫折からも遠く離れて 
    ◆第6章 アンチという名の王道をゆく
    「青春っぽい青春」はハードルが高い 
    地味な青春は描かれない? 
    「底辺女子高生」の憂鬱? 
    地味だからこそ価値がある!?
     
    ◆第7章 大人の結論─それでいいじゃないか、の心
    反動から生まれる表現 
    王道あっての「欠落」 
    あの頃に戻れないからこそ 
    それもまたよし、の境地 
    ◆第8章 恋愛至上主義の果てに
    男女共学前夜 
    「純潔教育」と「不純異性交遊」の時代 
    「童貞」というスティグマの誕生 
    恋愛至上主義の興隆から「若者の恋愛離れ」へ 
    ◆第9章 アイドルの辞書に“青春”の文字はない
    「アイドル消費」=「青春消費」 
    「フツーの人が羨ましい」 
    人気の絶頂で犠牲にしたもの 
    「アイドル活動そのものが青春!」 
    ◆第10章 いくつになっても逃げられない
    「青春とは心のありようである」 
    元ネタの影響力 
    「いつまでも青春だと思うのはバカげている」 
    なぜ、最後に(笑)がつくのか 
    ◆第11章 さらば、青春
    生き方が決まったとき青春は終わる? 
    気づけば「大人」になっていた
    「象徴」との惜別 
    ◆第12章 変わったもの、そして変わらないもの
    変わる青春 
    変わらない青春 
    陳腐で特別な青春 
    おわりに 
    参考文献 

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