軍都久留米
出版社: 花乱社
- 日清・日露戦争後の師団・聯隊増設の国策に伴い、軍隊を誘致した久留米(福岡)県)。広大な土地の献納と多額の寄附金をもっての、官民挙げての活動の成果であった。
建設工事や各種手配などで国・軍部の意向に時に翻弄されながらも、街は道路や通信などインフラが急速に整備され、活況を呈してゆく。そして物価高騰や地域・業種間など様々な格差、農地減少と離農、水源枯渇など“負”の代償も──。
藩政末期から戦後の軍部解体期まで、資料で辿る国内有数の軍都の姿。 - はじめに
第一章 軍都の舞台・久留米
第二章 軍隊の誘致
第三章 軍は地域に何を求めたか
第四章 兵営の建設
第五章 かくして軍都となった
第六章 久留米への選地理由
第七章 軍は何をもたらしたか 久留米市の発展
第八章 地域の人々と軍隊
第九章 発展の陰で
終 章 「軍都久留米」の終焉
【資料】「福岡日日新聞」に見える兵営建設関連記事・抜粋
おわりに