
神戸〈生きられた運動経験〉の貫戦史
出版社: 小さ子社
- 20世紀の神戸では、世代をまたいで反戦平和運動が展開された。
終わりの見えない戦争を眼前にする21世紀の今、反戦平和の声をあげ続けた人びとのいまだ色あせない営みを、遺された多様な史資料や当事者の証言から掘り起こす。
■目次概要■
序章 〈生きられた運動経験〉を生きなおす
第一部 人民戦線運動の貫戦史
・神戸におけるコミュニストの誕生
・神戸港からつながる「世界」
・占領下/朝鮮戦争下の社会的緊張
・戦後文化運動の時代
第二部 抵抗と文化/抵抗の文化の再定義
・再定義される抵抗と文化/抵抗の文化
・原水爆禁止運動の分裂と神戸
・神戸港は南シナ海に通じ、太平洋西岸に通じる
・ベ平連こうべと「市民的権利を奪われた人々」との出会い
終章 現代史の同伴者として生きること - 序章 〈生きられた運動経験〉を生きなおす―本書は何を試みるのか
一.ベ平連こうべの旗の下で
二.本書の拠って立つ方法的視座をめぐって
三.神戸という街/阪神間という空間―本書の〈場〉をめぐって
四.地下茎・地下水脈としての〈運動の文化〉―本書の課題をめぐって
五.本書の構成と内容
第一部 人民戦線運動の貫戦史
第一章 神戸におけるコミュニストの誕生
一.第一次日本共産党指導者・山川均の神戸来住
二.コミュニスト間庭末吉の神戸来住
三.「原田の森」―社会主義者とコミュニストの交錯の場
第二章 神戸港からつながる「世界」
一.『戦旗』の時代からサークルの時代へ
二.人民戦線運動の時代
三.抵抗の終焉―獄中で、獄外で、そして解放へ
第三章 占領下/朝鮮戦争下の社会的緊張
一.文化運動の再出発
二.東アジア冷戦から朝鮮戦争へ、そしてレッド・パージ
三.朝鮮戦争下における文学的抵抗
第四章 戦後文化運動の時代
一.新日本文学会神戸支部の再始動
二.神戸中央電話局と神戸勤労者文学研究会
三.女性の文化運動/サークル運動
四.市民同友会―君本昌久と『思想の科学』
五.『人生手帖』と緑の会―和田喜太郎の一九五〇年代
第二部 抵抗と文化/抵抗の文化の再定義
第一章 再定義される抵抗と文化/抵抗の文化
一.反戦平和運動のための文化運動という「論理」
二.原水爆禁止運動/反戦平和運動の高揚
三.地域の運動経験の歴史化
四.神戸大学御影分校の日々
第二章 原水爆禁止運動の分裂と神戸
一.六〇年安保闘争と声なき声市民の会の誕生
二.神戸における構造改革派の結集
三.神戸大学生協の経験
四.戦後の科学者運動と物理学―水戸巌の場合
五.原子力潜水艦寄港阻止闘争
第三章 神戸港は南シナ海に通じ、太平洋西岸に通じる
一.神戸アメリカ領事館前での座り込み
二.「ベトナムに平和を!」神戸集会
三.領事館前の人びとのつながり―「多様性のなかの統一」
四.大阪・京都とのつながり
五.日韓条約批准反対運動との連携
六.「いやがらせの思想」
第四章 ベ平連こうべと「市民的権利を奪われた人々」との出会い
一.第一次羽田闘争の衝撃
二.神戸大学闘争の経験と「ベ平連こうべ」の誕生
三.入管闘争・一斉糾弾闘争から「むくげの会」の誕生
四.沖縄返還協定批准阻止行動の敗北、関心の拡散、そして「閉店」
終章 現代史の同伴者として生きること
一.その後の「各々の持ち場」
二.現代史の同伴者として生きること
注
あとがき
本書と関わる範囲で刊行・発行された、書籍・雑誌・サークル誌・ミニコミ誌一覧
組織・団体名索引
人名索引
