おそれない 暗闇と孤独に届けることば

おそれない 暗闇と孤独に届けることば

出版社: ヘウレーカ
著者: 佐原光児
  • 苦悩や悲しみに襲われたとき、私たちはどのように生きていく力を取り戻していけるのか。聖書やこれまで出会ってきた人々の言葉を手がかりに、教師・牧師として幅広い活動を続けてきた著者が悲しみや苦しみの意味を探る。
  • 人生で出遭う困難や悲しみには意味があるのだろうか。自分ではどうすることもできない苦しみに圧し潰され、悲しみに打ちひしがれるときこそ、うつむいた顔を上げてみようと著者は言う。 そうすると気づかなかった他者とのつながり、人の優しさや気高さに出逢い、 自分は独りではないことがわかるからだ。挫折を抱えた大学生や偏見と対峙した高校生、強制収容所の「我慢」を生き抜いた日系アメリカ人──さまざまな「生」と向き合ってきた教師・牧師である著者が、聖書のことばを通して悲しみや苦しみの意味を探る。
  • 第1章 夜を駆け抜ける
    ●顔を上げて
    それぞれの「ぼっちだった道」/ 憤りの中、夜空を見上げる/ 夜空は大きな視野を学ぶ訓練の場/顔を上げて感情をコントロールする/聖書における顔を伏せる意味/見上げるためには足元も大切/ゴールが見えなくとも一歩を選び取る
    ●人生の「ホクレア」を探して
    下ばかり見てしまう現実社会/自分の外に確かな指標を持つ/ハワイ島マウナケアの天文学者
    夜の海を導くホクレア/クリスチャンにとってのホクレア/違いを越えるため、視線はより遠く大きなものに
    ●夜の向こうにある光を
    看板がうたう人生の教訓/失ってはならないもの/ゆるしと愛が人間の価値を支える/暗闇は光がそばまで来ている証し/自分に届いた光を照らし返す
    第2章 傷を抱えて生きる
    ●「弱さ」の価値
    弱さを抱える人間をたとえるなら/金属でもガラス細工でもない「土の器」/愛の言葉は傷を埋めていく/ある演出家が見つめた「語れない理由」/闇の中でこそ光は輝き出る/「上から変わる」ことはいくつになっても/金継ぎが映し出す傷の魅力
    ●委ねて生きる
    神を信じるのは弱いこと?/委ねるとは自分も行動すること/思い悩む人を前へ押し出す「ことば」/今日一日を生きる神学/神の国は懸命に生きるわたしたちのもの/同じ時を共有する人が放つ香り
    ●それでも自分という種を蒔く
    見える事柄の先にあるもの/聖書に登場するニヒルたち/強制収容所に放り込まれた牧師/愛されたニヒルは他人を愛す/預言者とわたしたちの共通世界/ひとつのタネから広がりゆく世界
    第3章 自分の火を灯す
    ●眼差しのちから
    ちゃんとあなたを見ているから/タイの現地研修における「理想の自分」/突きつけられた「ほんとうの自分」/恩師から学んだ「受容」/神から見た人間の価値/光に照らされて認識できる色の世界/眼差しの中で何度でも再起する
    ●「ほんとうの自分」に変わるとき
    相手の反応を試す言葉/ニセモノなのか、ホンモノなのか/存在することは美しいこと/価値と使命を帯びてほんとうの自分になる/同じ道であっても、そこを行くわたしは変わる/「こころ」の存在を告げ知らせるもの/闇の中、光と言葉で始まる聖書/闇を切り裂く光の「ことば」
    ●進むほどに増す光
    「わたし」というひとりの人間/いい子教の熱心な信者/いい子教とカルトの共通点
    地の塩、世の光としての価値/「存在する」と「しない」には決定的な違い/投げ捨てられる塩であったとしても/ロウソクのような明かり/道を進むほどに光を増す
    第4章 他者への目覚め
    ●共に旅をいく
    長い旅路をいく時の知恵/共にいることを何度も伝える神/人と神の関係を表すたとえ/命のチューブで結ばれた羊/前で導くだけでなく、後ろからも寄り添う神
    ●悲しむ人と共に泣く
    関係性の中で生きるわたしたち/コミュニティは同じ荷物を背負うこと/傷の中から生まれる声/聖書が語る福音(良い知らせ)/聖書に描かれるマイノリティの物語/重荷を背負う人に届けられる言葉/イエスが語った「くびき」の神秘/いつか人の軛を背負う人へ
    ●未来をつかむ
    神聖なのは過去か現在、それとも未来?/「過去」と「未来」を扱う聖書の物語/人間を強くとらえる「過去」のちから/未来への視野とシロアム/カリフォルニアのある施設において/蝶はサナギに戻ることはない/クロノスの中でカイロスを掴み取る/その人にふさわしい時と出会い
    第5章 待ち望む
    ●暗闇に届いた言葉
    特殊な時間で一日が始まる聖書/闇が闇でなくなるとき/入学式の夜に届いたメール/挫折体験、深い闇の中で受け取る言葉/闇の中で前進する人の姿/働きと言葉はちゃんと誰かに届く/同じ暗さでも暗闇には二種類ある
    ●絶望に宿される望み
    気にも留めなかったことに視野を向ける時/一輪の花、その茎に宿る美しさ/人と人をつなぐ苦しみの共同性/悲しみの先を見つめるイエス/砂漠の中でさえ宿るアート/苦しみの中で見えないものを望む/過ぎ去った人たちが前方に見える
    ●見えないものを待ち望む
    「見えないもの」の大切さ/神が存在するなら化学式で/アメリカ、ある教派のキャッチフレーズ/コメディ俳優の生き様を示す言葉/人間の中にある「ともし火」/闇の中でしか知ることができない光

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