
民俗学の可能性をひろげる
出版社: 七月社
- 自著未収録論考・講演録等に補記を加え、テーマ別に集成するシリーズ(全3巻)の初巻。 柳田国男の重出立証法を否定し、個別分析法や伝承母体論を提唱してきた福田アジオの理論構築の軌跡をたどる。解説=渡部圭一
- 過去に完形品があるのではなく、現在もしくは未来に完形品があるのだ──
「君のは民俗学ではない」と言われた福田アジオの方法論は、民俗学の可能性をどのようにひろげてきたのか? 柳田国男の重出立証法を否定し、個別分析法や伝承母体論を提唱してきた福田の理論構築の軌跡を、自著未収録論考や講演などからたどる。 - Ⅰ 民俗学の方法
1 近代生活史の可能性
2 民俗資料と民俗展示
3 生活文化と地域─村落史と民俗学─
4 民俗学が読み解く現代
5 地域で深く、世界に広く─座談会後記─
6 民俗学から見た歴史教育の未来
Ⅱ 研究課題の開拓
1 報知と伝達
2 ニソの杜の近代
3 家族の記録と記憶
4 日記・日誌が切り拓く歴史と民俗
Ⅲ ムラ研究の展開
1 日本民俗学と「ムラ」─民俗学の方法の問題として─
2 日本の村落空間と広場
3 大地が語りかけるもの─宿る大地とさえぎる大地─
4 市町村合併と伝承母体─その歴史的概観─
5 生活のムラと支配の村─近世村落の民俗学─
Ⅳ 民俗の地域差と地域性
1 村落景観の民俗的意味─東西日本論序説─
2 伝承地域と民俗の地域差─年中行事の東西日本対比─
3 生活文化にみる地域性
我が民俗学の軌跡
解説 渡部圭一
あとがき
索引
