合意形成と制度

合意形成と制度

出版社: 関西大学出版部
著者: 北川 亘太、井澤 龍、柏原 宏紀、小嶋 健太
  • 様々な価値観が競合するなか、いかに合意を形成するのか。
    古今東西の事例から挑んだ、経済学・政治学・歴史学の異色…
  • 様々な価値観が競合するなか、いかに合意を形成するのか。
    古今東西の事例から挑んだ、経済学・政治学・歴史学の異色の共同研究。
  • さまざまな価値観が競合するなか、どのように合意を形成するのか。古今東西の事例から挑んだ、経済学・政治学・歴史学の異色の共同研究。制度は、歴史的につくられた前提であると同時に、そのもとでの合意形成の産物である、と捉えて、合意形成と制度の動態を多面的に検討する。
  • はじめに 「合意形成と制度」研究班の活動の経緯と成果
     1 研究班の活動の経緯
     2 本研究班が達成できたこと、できなかったこと
    第1章 合意形成と制度―序言・総説
     1 はじめに
     2 北川論文(第2章、第3章)が問いかけるもの
       ―「正当性」を与える手続きの省察
     3 井澤論文(第4章)が問いかけるもの
       ―「結果」の側面の正当性という視座と限界
     4 柏原論文(第5章)が問いかけるもの
       ―合意形成のための手続きを定めた制度ができあがるまで
     5 柏原・小嶋共著論文(第6章)、小嶋論文(第7章)が問いかけるもの
       ―制度が批判され続けるために
     6 本研究班が問いかけるもの
       ―望ましい合意形成と制度構築にむけて
    第2章 アメリカ・ウィスコンシン州における行政委員会の形成
        ―制度経済学者J.R.コモンズの視点から
     1 はじめに
     2 本章で見ていきたいこと
     3 労災を防止・補償する制度の形成
     4 失業を防止・補償する制度の形成
     5 冒頭の疑問の答えを整理する
    第3章 西欧民主主義の理想は「不自然」か
        ―熟議の文化的条件を考えてみる
     1 はじめに
     2 合意形成は不自然か
     3 慣習化のされ方の違い―山本の諸著作にみる3つのカテゴリー
     4 結論―熟議の文化的条件
    第4章 国際課税ルールの世界的合意形成が誕生したとき
        ―1920 年代の国際連盟とイギリス
     1 はじめに
     2 国際課税制度の基本的な考え方と100年続いた状況
     3 国際課税制度の創設
     4 まとめ
    第5章 参議・省卿兼任制の形成
        ―明治初年における政府内調整と制度
     1 はじめに
     2 現代日本の内閣から見た明治初年の位置
     3 新政府成立直後の国政指導者と政策責任者
     4 参議・省卿の登場と制度設計をめぐる議論
     5 参議・省卿兼任制の成立
     6 むすび
    第6章 明治初期における官僚人事に関する一考察
        ―合意形成の前提に注目して
     1 はじめに
     2 明治太政官制人事研究の前提―史料、制度と特質
     3 データの概要
     4 合意形成に関わる人事分析
     5 むすび
    第7章 中央・地方政府間の出向人事と政府間調整
     1 はじめに
     2 公務員人事制度と出向人事
     3 出向人事にかかる利害関係
     4 政府間調整と中央官僚のキャリアパス
     5 おわりに
    終章 合意形成と制度の連関
     1 合意形成と制度を関連づける
     2 本書の諸論文の図式化
     3 「合意形成と制度」と倫理

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