女が読み解く『歎異抄』

女が読み解く『歎異抄』

出版社: 同時代社
著者: 源 淳子
  • 寺に生まれ、仏教研究者・ジェンダー研究者の著者による『歎異抄』をジェンダーの視点で読み解いた初めての書!
  • 寺に生まれ、仏教研究者・ジェンダー研究者の著者による『歎異抄』をジェンダーの視点で読み解いた初めての書。火宅無常の世界に生きた親鸞から何を学ぶのか。
  • 今話題の『歎異抄』を、寺に生まれ、仏教研究者・ジェンダー研究者でもある筆者がジェンダーや人権の斬新な視点で読み解く。類書のない、挑戦的で画期的な一冊。
    『歎異抄』には、親鸞が説いたこととは合致しない内容がある。筆者は、まずは親鸞と『歎異抄』の一致している内容と一致しない内容を整理する。そして、「火宅無常の世界を生きた親鸞から何を学ぶのか!?」。親鸞思想の魅力的世界を分かりやすく描き伝える。
  •  はじめに 
    1章 親鸞思想に合致する『歎異抄』
    1.前序 
    『歎異抄』を書いた唯円の決意/原本のない『歎異抄』
     
    2.よき人の言葉を受け継ぐ(第二条) 
     師との宗教的な出遇い/よき人を信じること
     
    3.「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」(第三条) 
    「悪人正機」の間違い
    4.浄土の慈悲(第四条) 
     自利利他/往相廻向・還相廻向/阿弥陀仏の願いとは
    聞名/「唯除五逆、誹謗正法」について
    5.追善供養の否定 (第五条) 
    6.「弟子一人ももたずさふらう」(第六条) 
     師と弟子の関係/口伝による教え
    7.念仏者とは(第七条) 
    「念仏者は、無礙の一道なり」/天神地祇・魔界外道をどう捉えるのか
    8.歓喜心とは(第九条) 
     信心と喜ぶ心との関係/喜ばない心がおこるとは
    9.「無義をもて義とす」(第十条)
     はからいのないことを義とす/自然法爾について
    10.別序 
    12.信心と学問の関係(第十二条) 
     宗教を学ぶこととは/聖道門の学問
     宗教論争/三業惑乱
    13.「真実信心の人」とは(第十五条) 
     信心を得るとは/信心を得た人とは
    14.信心を得るとは(結文) 
     師の信心と弟子の信心/「親鸞一人がためなりけり」
    15.流罪記録 
    「非僧非俗」
    2章 親鸞思想に合わない『歎異抄』
    1.「念仏まふさんとおもひたつこころのおこるとき」(第一条) 
     親鸞にはない「念仏まふさんとおもひたつこころのおこるとき」
    2.行道の理解の浅さ(第八条) 
    「非行・非善」だけでは足らない念仏
    3.念仏往生と信心往生(第十一条) 
     誓願往生と名号往生/三願転入
     
    4.業の思想(第十三条) 
     本願ぼこりについて/業をどのように捉えるのか
    5.滅罪の問題と臨終のありよう(第十四条) 
     臨終をどのように捉えるのか/仏恩をどう考えるのか
    6.廻心懺悔の問題(第十六条) 
     廻心とは
     
    7.化土往生の問題(第十七条) 
     浄土に往生することとは
    8.教団について(第十八条) 
     布施とは
    9.奥書 
    3章 ジェンダーで読み解く『歎異抄』
    1.フェミニズムを学ぶこと 
     フェミニズムとの出会い
     ジェンダーの視点で学んだ仏教、日本の宗教
    2.学問について(第十二条) 
     学問することの意味
     ジェンダーを学ぶことと親鸞を学ぶこととは
    3.「よき人のおほせ」として尊敬する師・先輩との出会い(第二条) 
     人との出会い/結婚の問題/血脈・世襲の問題
    4.自利利他の問題(第四条) 
     自利とフェミニズムの自立/宗教的自立の必要性
    5.弟子を持たないこと(第六条) 
     ジェンダーの視点で捉える人間関係/教団が教えた信心
    6.神祇不拝(第七条) 
     ジェンダーの視点から神祇をどう考えるのか/習俗となっている問題とは
     人生の節目をどのように迎えるか/人生の行く末を考える
    7.死について(第九条) 
     ジェンダーの視点で死をどう捉えるのか
     生老病死という問題―独生独死独去独来
     
    8.死者儀礼・追善供養の否定(第五条) 
     ジェンダーの視点で死者儀礼・追善供養を考える
     信仰(信心)を持つこと持たないことの問題
    9.「個人的なことは政治的である」というフェミニズムの主張(結文) 
    「親鸞一人がためなりけり」/この社会をどう捉えていくのか
    10.流罪記録にみる親鸞の「非僧非俗」「禿親鸞」 
     自分の名前、名乗り/夫婦別姓
    11.親鸞の思想をジェンダーで読み解く 
     天皇制とジェンダーの問題
     親鸞の「六親に務へず」をジェンダーの視点で捉える
    「みないし・かはら・つぶてのごとくなるわれらなり」の人間観
     親鸞の女性観/「是旃陀羅」問題
     あとがき

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