民俗学と現代社会

民俗学と現代社会

出版社: 春風社
著者: 佐野賢治
  • 民俗学は現代社会においてどのような意味をもち、貢献ができるのだろうか。柳田国男の思想の再定位から民俗学を捉え直し、民具研究や民俗博物館の事例を通じて、今日の国際社会において「郷土」と「地域の知」がいかなる価値をもち得るのかを探る。50年にわたる著者の思索を集成した論考集。
  • 序にかえて 学問救世―柳田国男の民俗学
    I 「郷土研究」としての民俗学―地域民俗博物館設立の意義
    〝経世済民〟の学―柳田民俗学と日本民俗学の異同
    〝郷土〟としての県―共感・共属意識の形成
    「郷土研究」と総合的学習―〝土の思想〟・地域の知の継承と展開
    II 「民具」とは何か―身体技法としての物質文化
    民具の現代に語るもの―反消費思想への志向
    民具調査と民具研究―対象と方法
    民俗学と民具研究―職人巻物の世界
    手仕事の復権―常民文化の芸術性
    道具の人間・脱人間化と人間の道具化―民具から見える人類文化  対談 川田順造×佐野賢治
    III 民具・常民研究の先人たち―学問は人間関係の和
    常民へのまなざし・渋沢敬三―所謂足半に就いて
    最後の世間師・宮本常一―地域生活向上への願い
    則民去私の人・河岡武春―『民具マンスリー』の周辺
    〝もの〟と〝物〟の統合〝モノ〟・木下忠―民俗文化政策の礎づくり
    マルクス主義から常民主義へ・網野善彦―職人・海民論の展開
    IV 民俗博物館と現代社会―知的生産・未来志向への懸け橋
    博物館は現代の〝クラ〟か―民俗資料・民俗博物館のあり方をめぐって
    民俗文化財と民俗資料のあいだ―保存から活用へ
    V 地域情報学の構築―福島県只見町・インターネット・エコミュージアム構想
    「非文字資料」と地域社会―住民による民具保存活用運動
    地域博物館と大学の連携―文化情報発信システムとしてのインターネット博物館
    地域研究と情報学の連携―インターネット・エコミュージアムの可能性
    おわりに 郷土研究から世界常民学へ―〝福田〟思想と世界平和
    あとがき
    初出一覧

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