法論 法の一般理論をめざして

法論 法の一般理論をめざして

出版社: 作品社
著者: 中田 考
  • 無法の時代の〈真の法〉とは?
    米中露の大国が、小国を踏みにじる"無法"の時代の到来は、まだ始まりに過ぎない。
    ニヒリズムの世紀を生き延びるために〈真の法〉を指し示す道標がここにある!!
    著者は『神論』で、啓示一神教の「神」を存在者の総体としての「宇宙/世界」の創造者と、非在の善悪を基礎づける価値基準の制定者、の二つの側面、即ち造物主と立法者を一身に統合する超越唯一神として描き出した。本書は主として立法者としての超越唯一神と人間の関係を法的関係とみなす立場から「法」というものを根源的、かつ総合的に考察する。
    著者の専門とするイスラームの古典文献から、マックス・ヴェーバー、ハンス・ケルゼン、ニクラス・ルーマン、ハーバート・ハートなど近代法哲学まで、さらに比較法学、法人類学、法社会学、法史学などの文献を渉猟。様々な古今東西の法現象を端倪し、我々が日頃自明視している大陸法文化と極東文化圏の法文化を相対化、根本的に「法」を問いなおす。
    【目次】
    前書き
    序 「法の中の法」シャリーア「無法の国」日本
    概論 法の一般理論の50のテーゼ
    第一部 序説
    第二部 法哲学と法人類学
    第三部 一般理論
    小結
    後書きに代えて 法と死
    追記 ハーバーマスの死
  • 前書き
    序 「法の中の法」シャリーア「無法の国」日本
    概論 法の一般理論の50のテーゼ
    第一部 序説
    1. ポスト・トゥルースの時代におけるテキスト
    2. フェイクニュースと人神の多神教
    3. ニヒリズムと超越論的遂行論
    4. 新カント派と自然法
    5. イスラーム法からグロティウスへ
    6. アリストテレス自然学の破綻と西洋近代
    7. 世界の不条理と法
    8. 自然法の古代的性格
    9. ホーリズムとクワイン
    10. 事実と意見
    11. ドゥオーキンとAI ハーキュリーズ
    12. 法と人間の時間性
    13. 善悪の直解と脳の「神スポット」
    14. 法の実践理性による基礎付けとカント
    15. 近代とカントの批判哲学の破綻
    16. ヘーゲルと人神の誕生
    17. 科学信仰の司祭たち
    18. 豊かさと欲望の法
    19. ロールズと人権
    20. マッキンタイアと人権の虚偽性
    第二部 法哲学と法人類学
    1. 言葉と概念
    2. ポパーの3 世界論と存在の意味
    3. 法文とその存在論
    4. 法的人権とその等価物
    5. 西洋近代法の家父長制イデオロギーの言語分析
    6. 静態法学と動態法学による法文分析とイデオロギー批判
    7. ケルゼンの法実証主義
    8. ケルゼンとローマ教皇
    9. リベラル・デモクラシーの欺瞞
    10. 新カント派マールブルク学派とケルゼン
    11. ケルゼンとヴィトゲンシュタイン
    12. 多神教と脱呪術化
    13. 諸行無常と刹那滅
    14. 啓示一神教と創造神
    15. 時間と存在
    16. 空間と存在
    17. 法的人間の存在論
    18. 法人類学における法と人間
    19. 歴の中の法
    20. 西洋とイスラームの法システム
    第三部 一般理論
    1. 法の一般理論のモデル構築
    2. 人間の法と法文
    3. 法秩序と行政秩序
    4. 部族主義と近代国際法
    5. 成文憲法と不文憲法
    6. ゲルマン的法理念と法の支配
    7. 近代西欧社会の法的コミュニケーション
    8. 交替一神教としての多神教
    9. 民族法と普遍法
    10. ラビ・ユダヤ教と「トーラー(律法)」
    11. ユダヤ法の化石化と終末論
    12. シャリーアとトーラー
    13. キリスト教と祖法
    14.『ローマ法大全』と『ナポレオン法典』
    15. 過熱社会における法
    16. 法の存在の必要性と危機
    17. 法の妥当
    18. 法は何のためにあるのか?
    19. ハッラークと法人概念批判
    20. ハッラークの世俗主義リベラリズム批判
    小結
    後書きに代えて 法と死
    追記 ハーバーマスの死

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