国家公共という生き方 女性が輝く時代
出版社: 三和書籍
- 国は「男女共同参画社会」を提唱しているが、未だ未解決である。「女性が輝く」ために、本書はそこに一石を投ぜんとするものである。
- これまで男性は概して「組織生活圏」に軸足を置き、「個」・「国家」サイドに傾斜した生き方を強いられ、あるいはそれを自己選択してきたのに対し、女性は各「生活圏」の「間」で、また、「個」・「国家」~「個人」・「公共」の「間」で巧みにバランスをとりながら生きてきたという歴史的経緯がある。その「間」を生きることで女性はそれぞれ「公共的英知」を輝かせ、その「間」で「国家公共」という生き方を体得・体現してきたと言ってよい。これから到来する社会では(AI社会ではなおさら)そのようないわば<「間」的生き方>がむしろ主流となる。「男女共同参画社会」の提唱にはそれへの展望も視野に入っているはずである。「女性が輝く時代」の射程は少なくともそこまで届いていなければならない。本書はささやかながらそこに一石を投ぜんとするものである。
- はじめに
第一章 「公共生活圏」を生きる
「家族生活圏」
「地域生活圏」
「組織生活圏」
「仲間生活圏」
「公共生活圏」
第二章 「国家公共」という生き方
「国家公共」とは
「自己反照的・相互反照的対話」
「自己供犠・贈与・謝恩・奉仕」
「信」の力
≪補注≫「国家公共」という「価値規範」
―聖徳太子『憲法十七条』に関して―
第三章 「公共的英知」の創発
「人心」の収攬
「場」の整序
「事」の展開
「納得」の獲得
≪補注≫AI時代における「国家公共」のあり方
第四章 「公共」と「霊性的世界」
「霊性的自覚」に覚醒する契機
「霊性的世界」の披(ひら)け
「霊性的世界」の位相
「霊性的自覚」が開く世界 ―「宗教」世界の開け
≪補注≫「公共」と「宗教」
第五章 大妻良馬の「霊界建設」
大妻良馬という男
大妻良馬の思想
「霊界建設」
おわりに
あとがき
≪参考文献≫