考古資料と歴史史料

考古資料と歴史史料

出版社: 中央大学出版部
著者: 小林 謙一
  • 物質文化研究における考古学・文献史学の学際研究による歴史復元の途を探るとともに両者の研究法の違いを取り上げ研究の将来を見通す
  • 物質文化研究における考古学・文献史学の学際研究による歴史復元の途を探るとともに,両者の研究法の違いを取り上げ,研究の将来を見通す。
  • 中央大学人文科学研究所の「考古学と歴史学」研究チームが、2015年度から2023年度まで続けてきた研究成果である。本研究は、歴史学、考古学による物質文化研究と資料研究、さらには民俗学や自然科学分析に目配せをした複数回の公開研究会を開催してきた。本書は2部構成で、第Ⅰ部「考古資料と歴史史料」は、「考古資料」と「歴史史料」の差異と共通した部分と差異をあきらかにするべく、両分野の研究者がそれぞれの立場から互いの領域へ重なる研究を試みた。第Ⅱ部「物質文化による地域間交流の復元」は、2022年におこなった公開講演会をもとに、海外の研究者による日本列島と韓半島南部の考古学的状況に関連する論考を掲載した。
  • 第Ⅰ部 考古資料と歴史史料
    第1章 靺鞨・渤海の葬墓制
    第2章 平安時代の按察使をめぐって
    第3章 阿波国に伝来する中世・近世前期の津波碑
    第4章 玉川上水中流域における分水の敷設と利用
    第5章 戦後における文化財行政の地方的展開
    第6章 神社古建築の年代把握
    第7章 考古資料からみた日本人の空間認知構造
    第8章 近代化過程における国際的な文化財移動を素材とした資料学の展望
    第9章 「酒詰仲男調査・日録」を読み解く
    第Ⅱ部 物質文化による地域間交流の復元
    第10章 隆起文土器の分布と性格
    第11章 隆起文土器の拡散とその背景
    第12章 韓日粘土帯土器文化流入期移住民と先住民の相互作用
    第13章 先史人口考古学の最前線

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