
勝海舟が教科書から消える
出版社: 彩図社
- 明治維新では、フランス革命やアメリカ南北戦争と比べてはるかに少ない人的犠牲で社会の大変革を実現した。中でも特筆すべきは、新政府軍と旧幕府軍の全面戦争を免れた「江戸無血開城」である。しかしこの重大な出来事は、教科書でさえも誤って伝えていることが多い。
「勝海舟と西郷隆盛の江戸での談判によって決定した」というのが、定説として信じられている。しかし、結論を言えばこれは真実ではない。勝海舟の功績は、作り話だったのだ。
江戸無血開城の研究を続ける筆者は、文部科学省や教科書会社に修正を申し込み、粘り強く交渉を続けた。その結果、ついに勝海舟の記述が削除されるに至ったのである。本書の目的は、「江戸無血開城」と勝海舟にまつわるウソを暴き、真相を究明することだ。誤った定説を正すための研究成果と、実際に教科書が修正されるまでの過程を紹介する。 - 【第1部 勝海舟が教科書から消えるまで】
第1章 出典『氷川清話』は信用できない
第2章 定説を信じ込む先行研究
第3章 江戸会談は「嘆願」にすぎない
第4章 駿府談判と京都朝議
第5章 なぜ「海舟神話」は流布したのか?
第6章 教科書会社との交渉
【第2部 勝海舟の実像】
第7章 勝海舟の人物像
第8章 銅像・碑・掲示に残るウソ
付録 「パークスの圧力」と大奥の女性
