メディア法研究 第2号
出版社: 信山社出版
- メディア・放送・表現の自由・ジャーナリズム等に関する法学からの総合的検討。第2号は「特集 ヘイトスピーチ規制の現在」
- メディア・放送・表現の自由・ジャーナリズム等に関する法学からの総合的検討。第2号は「特集 ヘイトスピーチ規制の現在」
- ◆メディア・放送・表現の自由・ジャーナリズム等に関する法学からの総合的検討―メディア法の専門誌、待望の第2号!◆
第2号は「特集 ヘイトスピーチ規制の現在」として、各国と日本の現在の議論状況に一石を投ずる。ヘイトスピーチや偽情報の拡散など、深刻な社会問題化する脅威にどう対処すべきか。カナダ(松井)、ドイツ(鈴木)、アメリカ(駒村、小谷)、日本(山田)、北アイルランド(村上)、プラットフォーム法(水谷)の7論稿に加え、【海外動向】は今号のテーマにも関連するメルケル判決(石塚)を掲載。 - 『メディア法研究 第2号』
鈴木秀美(慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授,大阪大学名誉教授) 責任編集
【目 次】
・はしがき〔鈴木秀美〕
◆〈特集〉ヘイトスピーチ規制の現在◆
◆1 カナダのヘイトスピーチ規制の現在〔松井茂記〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ カナダのヘイトスピーチ規制の概要
Ⅲ ホワットコット判決とヘイトスピーチの射程
Ⅳ ウォード判決と誹謗中傷
Ⅴ ヘイトスピーチ規制の強化策
Ⅵ 結びに代えて
◆2 ドイツにおけるヘイトスピーチ規制の現在―2021年のヘイト扇動的侮辱罪(刑法192a条)の新設を中心に〔鈴木秀美〕
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 名誉侵害罪の諸類型
Ⅲ 民衆扇動罪
Ⅳ ヘイト扇動的侮辱罪
Ⅴ お わ り に
◆3 Mode of Expression規制の可能性―ヘイトスピーチ規制と表現の自由についての一試論〔駒村圭吾〕
Ⅰ 弁 明
Ⅱ 従来の私見の概略
Ⅲ 大阪市ヘイトスピーチ条例事件最高裁判決に見る21条解釈の現在地
Ⅳ 内容規制とMode of Expression規制
◆4 差別的表現規制の広がりと課題〔山田健太〕
Ⅰ 差別的表現の顕在化と規制の系譜
Ⅱ 内容変化と規制のありよう
Ⅲ 日本型モデルの試み
◆5 人種等の集団に対する暴力行為を扇動する表現の規制についての一考察―米国のジェノサイド扇動表現の禁止規定を題材に〔小谷順子〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 暴力を扇動・唱道するヘイトスピーチ
Ⅲ ジェノサイド条約の採択と米国の立場
Ⅳ ジェノサイド扇動罪と合衆国憲法修正一条
Ⅴ 日本法への示唆
◆6 「プラットフォーム法」から見たヘイトスピーチ対策〔水谷瑛嗣郎〕
Ⅰ イントロダクション
Ⅱ 日本におけるインターネット上のヘイトスピーチ規制を取り巻く状況
Ⅲ ソーシャルメディアとヘイトスピーチ
Ⅳ 「プラットフォーム法」の諸相
Ⅴ 結 語
◆7 北アイルランドにおける同性婚に関する表現の自由及び信教の自由の保護〔村上 玲〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 北アイルランドにおける性的指向に基づく憎悪扇動表現規制の概要
Ⅲ Ashers事件
Ⅳ 北アイルランドにおける同性婚合法化と表現の自由及び信教の自由の保護に関する議会での議論
Ⅴ お わ り に
◇海外動向◇
◆メルケル首相によるAfD批判と「戦う民主主義」―メルケル判決〔石塚壮太郎〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 事実の概要
Ⅲ 判 旨
Ⅳ メルケル判決の特徴
Ⅴ お わ り に