
もうひとつの憲法学Ⅰ
出版社: 信山社出版
- 第一線の研究者が集結。棟居憲法学から何を読み取り、どのように発展させるか。憲法学・公法学の更なる発展・深化への道筋を示す。
- 第一線の研究者が集結。棟居憲法学から何を読み取り、どのように発展させるか。憲法学・公法学の更なる発展・深化への道筋を示す。
- ◆棟居憲法学から何を読み取り、どのように発展させるか ー 本第Ⅰ巻には32論稿を掲載(全3巻)◆
憲法学を長く牽引してきた、棟居快行先生の古稀をお祝いすべく、全3巻、計89名の第一線の研究者が一堂に集結した待望の書。棟居憲法学から何を読み取り、どのように発展させるか。憲法学・公法学の更なる発展・深化への道筋を示す。本第Ⅰ巻には、32論稿を掲載。 - 『もうひとつの憲法学 第Ⅰ巻〔棟居快行先生古稀記念〕』
井上典之・鈴木秀美・小山剛・山元一・山崎栄一・西土彰一郎 編集
【目 次】
・はしがき
🔶Ⅰ 憲法・国家総論
🔷1 国家の基本法としての憲法―「見えない憲法」と最高法規としての憲法〔井上典之〕
Ⅰ はじめに―立憲主義の下での憲法の存在意義
Ⅱ 憲法現実としての「見えない憲法」
Ⅲ 「タテの立憲主義」に代わるもう1つの立憲主義
Ⅳ まとめ―「国家の基本法としての憲法」は変わらず
🔷2 技術化の運命と憲法学の任務―加速主義と再封建化に関する覚書〔三宅雄彦〕
Ⅰ 序 言
Ⅱ 加速主義と再封建化
Ⅲ 憲法諸原理への反響
Ⅳ 結 語
🔷3 誰が,なぜ,憲法に戯れるのか―マルモア『社会慣行論』を読み直す〔渡辺 洋〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 本稿の課題
Ⅲ 問題の所在と,本稿の検討対象
Ⅳ マルモアの社会慣行論
Ⅴ いくつかの疑問
Ⅵ 結びに代えて
🔷4 アメリカ合衆国最高裁の現状とリベラル憲法学のゆくえ〔木下智史〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ ロバーツ・コート誕生の背景
Ⅲ ロバーツ・コートの憲法判断の特徴
Ⅳ リベラル憲法学の応答
Ⅴ むすびに代えて―アメリカ立憲主義の動態的理解と実践
🔷5 フィンランド憲法委員会と憲法保障への一考察〔田中祥貴〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 憲法保障形成の史的経緯
Ⅲ フィンランド憲法委員会
Ⅳ 結びに代えて
🔷6 憲法解釈の限界と判例理論の「変遷」―家族法をめぐる近時の諸言説に接して〔山崎友也〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 千葉勝美の憲法24条「変遷論」
Ⅲ 千葉の「憲法変遷論」の来歴
Ⅳ 千葉の憲法24条「変遷論」その後
Ⅴ お わ り に
🔷7 「日本国民」とは誰を指しているのか?〔工藤達朗〕
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 最高裁昭和36年4月5日大法廷判決(民集15巻4号657頁)
Ⅲ 八月革命説と領土変更
Ⅳ 国民主権における国民
Ⅴ 「日本国民」とは誰を指すのか
🔷8 「立憲君主制」と「共和制」のはざまで―「象徴天皇制」と「共和制」との距離〔井田洋子〕
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 憲法制定過程から見る2つの憲法及び天皇制の「連続」と「非連続(断絶)」の交錯
Ⅲ 2つの代替わり―象徴天皇制の変遷と残された課題
🔷9 憲法第9条をめぐる芦田修正と政府見解についての覚え書き〔榎 透〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 芦 田 修 正
Ⅲ 政 府 見 解
Ⅳ 異 同
Ⅴ 憲法13条に依拠する解釈の問題点
Ⅵ お わ り に
🔷10 TikTok騒動記―米国流安全保障観一斑〔安念潤司〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 経 緯
Ⅲ PAFACA
Ⅳ TikTok
Ⅴ トランプ政権発足へ
Ⅵ 若干の考察
🔷11 ドイツ基本法における武装した軍隊の出動に関する議会留保原則の根拠及び射程―本質性理論(Wesentlichkeitstheorie)による根拠づけの可能性も踏まえて〔山中倫太郞〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 武装した軍隊の出動に関する議会留保原則の憲法解釈上の根拠
Ⅲ 武装した軍隊の出動に関する議会留保原則の射程
Ⅳ むすびに代えて―日本国憲法の探求の端緒
🔶Ⅱ 憲法上の権利・自由
🔷12 人権ないし憲法上の権利の性質に関する覚書〔村田尚紀〕
Ⅰ 本稿の課題
Ⅱ 人権の普遍性と階級性ないし歴史性について
Ⅲ 人権の性質にかかわる解釈上の問題
Ⅳ むすびにかえて
🔷13 「公共」の基礎としての「人間の尊厳」,人権の基礎としての「個人の尊重」〔押久保倫夫〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 人権の基礎としての「人間の尊厳」の性質
Ⅲ 人権条項の分類と「個人の尊重」「人間の尊厳」
Ⅳ 「公共」の基礎としての「人間の尊厳」,人権の基礎としての「個人の尊重」
Ⅴ おわりに―本稿の要旨
🔷14 権利主体としての自然―ドイツにおける自然の権利をめぐる議論状況〔松本和彦〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 文脈と前史
Ⅲ 近時のドイツの自然の権利論
Ⅳ 若干の考察
Ⅴ お わ り に
🔷15 基本権制約の実質的正当化審査における実践的整合―その意義と現代的展開〔棟久 敬〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 実践的整合の成立史
Ⅲ 実践的整合の構造と判例の展開
Ⅳ 実践的整合をめぐる学説上の議論
Ⅴ お わ り に
🔷16 包括的人権規定の規範内容の変遷―日本国憲法13条の「個人の尊重」をめぐる判例の変化〔春名麻季〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 憲法13条に関する最高裁の判断
Ⅲ 憲法13条判例による利益衡量
Ⅳ まとめとして
🔷17 「プライヴァシー概念の新構成」の意義―方法論からの検討〔高田 篤〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 「プライヴァシー概念の新構成」の内容
Ⅲ 「プライヴァシー概念の新構成」の思考過程とそこにおける方法論的特徴
Ⅳ 「棟居学説」の方法と意義
🔷18 自己イメージコントロール権に関する一考察―バーチャルYouTuber誹謗中傷裁判例を素材として〔高橋和広〕
Ⅰ 序
Ⅱ VTuberを当事者とする近年の裁判例の整理
Ⅲ 自己イメージコントロール権
Ⅳ Britz教授の「人格の自由な発展」論
Ⅴ 日本国憲法の解釈論上の意義
Ⅵ 結
🔷19 公的機関による情報の取扱いに対する違憲審査の厳格性〔實原隆志〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ ドイツ国内で注目された,連邦憲法裁判所の近年の判決
Ⅲ その他の違憲判決
Ⅳ 日本の状況との比較
Ⅴ まとめ・結論―公的機関による情報の取扱いに対する違憲審査の厳格性
🔷20 リプロダクティヴ・ライツ(生殖の権利)の憲法上の導出―ドイツの議論を中心に〔嶋崎健太郎〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 生殖の権利の憲法上の根拠
Ⅲ おわりに―若干の比較法法的検討
🔷21 公務員の私生活上の自由と「国民の信頼」〔高橋雅人〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 分業社会と職務の観念
Ⅲ 職 務 概 念
Ⅳ 共和国概念と「国民の信頼」
Ⅴ むすびにかえて
🔷22 出入国管理を伴う「人間らしい生活」とは何か―ドイツを素材とした検討〔山本響子〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 庇護申請者の最低生活
Ⅲ 国外退去強制の対象者の最低生活
Ⅳ お わ り に
🔷23 公権力による親子の面会交流制限に対する司法審査―市川事件及び品川事件を素材に〔𠮷岡万季〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 問題の所在及び判例の展開
Ⅲ 新たな問題点及び考察
Ⅳ 憲法上の面会交流権の活用及び違法性判断基準の考察
Ⅴ おわりにかえて
🔷24 もうひとつの環境憲法学―Jens Kersten『エコロジー的な基本法〔憲法〕』への疑問〔藤井康博〕
Ⅰ じゃじゃ馬の権利論・憲法学?
Ⅱ 『エコロジー的な基本法』の概観
Ⅲ 「エコロジー的な諸権利」の一端,特に人権・基本権総論と「自然の権利」?
Ⅳ エコロジー的なリベラリズム憲法学?
🔷25 国籍をめぐる制度構築とその統制―家族と国籍という視点から〔渡辺康行〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 国籍法定主義
Ⅲ 国籍法違憲判決までの判例状況
Ⅳ 国籍法違憲判決以降の判例状況
Ⅴ 結びに代えて
🔷26 憲法判断の中の国民意識―政治に抱きつかれる同性婚訴訟から〔久保田祐介〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 同性婚「意識調査結果」の違憲審査への組み入れ
Ⅲ 四判決の調査結果の組み入れ方
Ⅳ むすびにかえて
🔷27 憲法上の婚姻と自由―同性婚訴訟判決を素材にして〔巻 美矢紀〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 実務における憲法上の婚姻と家族
Ⅲ 憲法上の権利としての婚姻の自由
Ⅳ Obergefell判決の再読
Ⅴ 婚姻に関する日本国憲法の解釈
Ⅵ お わ り に
🔷28 制度に依存しない婚姻の自由―連邦憲法裁判所の判断を素材として〔村山美樹〕
Ⅰ 序 論
Ⅱ 婚姻の自由にまつわる議論
Ⅲ ドイツにおける婚姻の自由
Ⅳ 近時の連邦憲法裁判所の判断―児童婚撲滅法決定
Ⅴ 考 察
Ⅵ 結 論
🔷29 税法の執行における平等原則の意義と射程―法内容平等と法適用平等との関係に関する一考察〔谷口勢津夫〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 法内容平等と法適用平等との「間隙」
Ⅲ 平等原則の「租税法の解釈適用における公平負担の原則」への変質
Ⅳ お わ り に
🔷30 平等原則違反に対する司法的救済についての一考察―アメリカにおける可分性(severability)をめぐる議論を手がかりに〔髙井裕之〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ アメリカにおける可分性をめぐる判例
Ⅲ 理論的整理
Ⅳ 結びに代えて
🔷31 ドイツ平等原則における不平等取扱確定に関する一考察〔辛嶋了憲〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ ドイツでの不平等取扱確定の方法
Ⅲ 連邦憲法裁判所における不平等取扱確定
Ⅳ お わ り に
🔷32 受刑者の選挙権訴訟にみる選挙権の法的性格〔大岩慎太郎〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 選挙権の法的性格
Ⅲ 選挙権制限
Ⅳ 受刑者の選挙権制限にみる「選挙の公務性および選挙権の公務的性格(公務性)」
Ⅴ 結びにかえて
