医事法研究 第10号

医事法研究 第10号

出版社: 信山社出版
著者: 甲斐 克則、稲葉 実香、永水 裕子、神谷 惠子、神谷 竜光、石嶋 舞、辛嶋 了憲、一家 綱邦、手嶋 豊、大野 曜吉、加藤 摩耶、神野 礼斉、西山 健治郎、武藤 眞朗
  • 医事法学の基礎研究や最先端研究のアリーナ。第10号記念特集「変革期の医事法学」として、医事法学の実践的意義を問う。
  • 医事法学の基礎研究や最先端研究のアリーナ。第10号記念特集「変革期の医事法学」として、医事法学の実践的意義を問う。
  • ◆医事法学の基礎研究や最先端研究のアリーナ。第一線の執筆陣による論説、判例研究、書評に加え、国内外の動向なども掲載した充実の第10号◆
    第10号記念特集「変革期の医事法学」として、医事法学の実践的意義を問う。第1部〈論説〉は(1)強制不妊手術最高裁判決(稲葉、永水、神谷)、(2)性別変更の手術要件(石嶋、辛嶋)、(3)新たな問題(一家、手嶋)の3テーマをクローズアップ。第2部〈国内外の動向〉は、〈講演〉トリカブト事件(大野)、第54回日本医事法学会報告(加藤)、判例研究(神野、西山、甲斐)、書評(武藤)も掲載。
  • 『医事法研究 第10号』
      甲斐克則(早稲田大学元教授) 責任編集
    【目 次】
    ・はしがき〔甲斐克則〕
    ◆第1部 論 説◆
    ○クローズアップ1 強制不妊手術に関する最高裁大法廷令和6年7月3日判決をめぐって
    ◆1 強制不妊手術に関する最高裁大法廷判決の意義― 憲法の観点から〔稲葉実香〕
     Ⅰ 旧優生保護法下の強制不妊手術をめぐる訴訟の概要
     Ⅱ 旧優生保護法について
     Ⅲ 最高裁判決の検討
     Ⅳ 検討されなかった問題
    ◆2 強制不妊手術に関する最高裁大法廷判決の意義― 旧優生保護法の医事法学的考察〔永水裕子〕
     Ⅰ は じ め に
     Ⅱ 優生保護法の概要とその問題点
     Ⅲ 優生保護法の制定過程と人権に対する意識
     Ⅳ お わ り に
    ◆3 強制不妊手術に関する最高裁大法廷判決の意義― 実務家の観点から〔神谷惠子・神谷竜光〕
     Ⅰ は じ め に
     Ⅱ 本判決の概要
     Ⅲ  医学会連合報告書,旧優生保護法調査報告書を踏まえた本判決の補充
     Ⅳ 下級審判決の経過と本判決を踏まえた評価
     Ⅴ 本判決の構成と本判決の意義
    ○クローズアップ2 性別変更の手術要件違憲無効の最高裁大法廷令和5年10月25日決定をめぐって
    ◆4 違憲無効決定を受けて:今後の法的性別の在り方に対するドイツ法比較を交えた一考察〔石嶋 舞〕
     Ⅰ は じ め に
     Ⅱ 判 例 要 旨
     Ⅲ 本判例に係る考察
     Ⅳ お わ り に
    ◆5 性同一性障害者特例法手術要件違憲大法廷決定の憲法学的意義について〔辛嶋了憲〕
     Ⅰ は じ め に
     Ⅱ 三段階審査の採用
     Ⅲ 「自己の意思に反して身体への侵襲を受けない自由」の定立
     Ⅳ 二者択一論の登場
     Ⅴ お わ り に
    ○クローズアップ3 新たな問題へのチャレンジ
    ◆6 “scienceploitation”を行う営利目的医療Xの特徴・基準と被害〔一家綱邦〕
     Ⅰ は じ め に
     Ⅱ Xに該当する医療実践はどのようなものか
     Ⅲ Xが患者等にもたらす被害は何か
     Ⅳ Xが医学・医療と社会にもたらす被害は何か
     Ⅴ お わ り に
    ◆7 再論・医療関係者の医療行為実施後の説明義務について(3)〔手嶋 豊〕
     Ⅰ は じ め に
     Ⅱ 医療行為実施後の説明に関するこれまでの議論状況
     Ⅲ 近時の下級審判決における事後の説明が問題となった事案
     Ⅳ  事後の説明を妨げる事情― 賠償責任保険との関係
     (以上,6号)
     Ⅴ アメリカの法状況(以上,7号)
     Ⅵ アメリカ以外の諸外国の法状況
      1  は じ め に
      2  カナダの法状況について
      3  オーストラリアの法状況について
     Ⅶ 検  討(以下,次号)
    ◆第2部 国内外の動向◆
    ◆1 〈講演〉トリカブト事件と私〔大野曜吉〕
    ◆2 第54回日本医事法学会研究大会〔加藤摩耶〕
     Ⅰ は じ め に
     Ⅱ 公募ワークショップ及びミニワークショップ1~4
     Ⅲ 個 別 報 告
     Ⅳ ポスター発表
     Ⅴ シンポジウム
     Ⅵ お わ り に
    ◆医事法ポイント判例研究◆
    〈1〉 凍結保存精子を用いた生殖補助医療によって生まれた子が,女性に性別を変更した生物学的な父に対して認知を求めることの可否〔神野礼斉〕
      最判令和6年6月21日民集78巻3号315頁
    〈2〉 統合失調症の治療のため任意入院した患者が無断離院をして自殺をした場合において,病院の設置者に無断離院の防止策についての説明義務違反が否定された事例〔西山健治郎〕
      最判令和5年1月27日判例時報2578号5頁
    〈3〉 臓器売買あっせん事件〔甲斐克則〕
      東京地判令和5 年11月28日判例集未登載
     (令和5年11月28日東京地方裁判所刑事第8部宣告 令和5年特(わ)第497号臓器の移植に関する法律違反被告事件)
    ◆書 評◆
    甲斐克則編『高齢社会と医事法(医事法講座第14巻)』(信山社,2024年)〔武藤眞朗〕

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