現代ドイツの外交と政治(第2版)

現代ドイツの外交と政治(第2版)

出版社: 信山社出版
著者: 森井 裕一
  • ドイツは日本と似ているのか? 戦後の政治外交史を辿る。安定・民主主義・分権・EUを視角にした薄型概説書の改訂版。
  • ドイツは日本と似ているのか? 戦後の政治外交史を辿る。安定・民主主義・分権・EUを視角にした薄型概説書の改訂版。
  • ◆濃縮された戦後ドイツ政治外交史―本文やコラムを充実化して分かり易くその全体像を解説した第2版◆
    ドイツは日本と似ているのか?戦後の政治外交史を辿る。安定・民主主義・分権・EUを視角にした薄型概説書の改訂版。占領~第一次メルケル政権を200頁弱で概観し、Brexitやコロナ禍、ウクライナ侵攻、対中戦略等を含む現代に至る。さらに今後の注目すべき政治日程、政治外交の安定性を占う要素まで解明する。厚さを抑え、コラムを増やし、相互参照を充実させた。
  • 『現代ドイツの外交と政治(第2版)』
      森井裕一(東京大学大学院総合文化研究科教授) 著
    【目 次】
    ・はじめに
    ◆第一章 安定と分権―政治システムの特徴
     一 「安定」
     ○コラム①ブント=連邦
      建設的不信任/選挙制度と政党
     ○コラム②小選挙区敗北・比例復活は問題なし
     二 「民主主義」 
      国家機関
     三 「分権」
     四 ヨーロッパの中のドイツ
    ◆第二章 アデナウアー政権と政治システムの確立
     一 アデナウアー政権
      分割占領下からの出発/○コラム③ベルリン封鎖/「始めにアデナウアーありき」/ヨーロッパ統合とアデナウアー/一九五三年六月一七日/独ソ国交正常化とハルシュタイン・ドクトリン/奇跡の経済復興とヨーロッパの経済統合/バート・ゴーデスベルク綱領/ベルリンの壁/○コラム④ガストアルバイター/独仏友好協力条約
     二 エアハルト政権と大連立政権
      エアハルト政権/移行期のキージンガー大連立政権
     ○コラム⑤付加価値税(VAT)
    ◆第三章 社会民主党政権―東方政策と社会変容
     一 ブラント政権 
      ブラント政権の誕生/「もっと民主主義を」/○コラム⑥妊娠中絶をめぐる政治/東方政策/ギョーム事件
     二 シュミット政権 
      シュミット政権の誕生/新しい独仏協調と欧州統合/テロとの戦い/○コラム⑦EU/ECの立法/NATOの二重決定/緑の党の誕生/一九八〇年連邦議会選挙/シュミット政権からのFDPの離反
    ◆第四章 コール政権とドイツ統一
     一 コール政権と「転換」 
     ○コラム⑧「転換(ヴェンデ)」
      外交の継続性/緑の党と政治の変容/欧州統合政策の継続性と新展開/ゴルバチョフとソ連の変容/東ドイツ建国四〇周年/ベルリンの壁崩壊
     二 東西ドイツ共存からドイツ統一への転換 
      基本法二三条/ドイツ統一をめぐる国際関係/「一九三七年の国境」東部領土の放棄/○コラム⑨「統一」か「再統一」か?/経済通貨同盟の発効/一九九〇年一〇月三日
    ◆第五章 統一後の苦悩とヨーロッパ化の進展
     一 東西ドイツの統一 
      旧東ドイツ地域経済の崩壊/全ドイツ連邦議会選挙/首都論争
     ○コラム⑩駐ドイツ日本大使館
     二 苦悩する統一ドイツ 
      マーストリヒト条約(EU条約)の締結/EUに関する連邦憲法裁判所判決/EUの発足/連邦軍の域外派兵問題/ユーゴスラヴィアの解体と欧州安全保障の変容/マーストリヒトⅡ交渉/安定成長協定とドイツ/改革の停滞
    ◆第六章 シュレーダー政権とドイツ政治の変容
     一 第一次シュレーダー政権 
      継続か変容か/コソヴォをめぐる空爆への参加/ラフォンテーヌ対シュレーダー/国籍法の改正/移住法の改正問題/原子力政策の転換/欧州安全保障防衛政策と連邦軍の改革/九・一一とテロとの戦い/フンボルト大学演説とヨーロッパの将来像
     二 第二次シュレーダー政権 
      イラク戦争と大西洋関係の亀裂/ヒンドゥクシュで守られるドイツの安全保障/ハルツ改革とリスボン・プロセス/ボローニャ・プロセス/二五カ国へ拡大したEU/欧州憲法条約の行方/連邦議会の解散
    ◆第七章 改革を引き継ぐ第一次メルケル大連立政権
     一 大連立政権の特徴 
      九月一八日連邦議会選挙の結果/アンゲラ・メルケルとは何者か/メルケル内閣の特徴
     二 大連立による構造改革への挑戦 
      連立合意と政治課題/雇用と経済/原子力エネルギーからの脱却は可能か?/連邦制改革/初期メルケル政権の対外政策/EUとトルコ/グローバルな課題とドイツの責務/一〇年後にドイツ経済を復活させる
     三 大連立政権の終焉とメルケル首相の安定化 
      SPDと大連立/「世界よ来たれ、友のもとへ」/議長国としてのドイツ/ドイツ政党システムの五党制化/二〇〇九年の連邦議会選挙と大連立政権
    ◆第八章 欧州複合危機とメルケル政権
     一 保守中道に回帰した第二次メルケル政権 
      原子力エネルギーをめぐる紆余曲折
     二 ユーロ危機と財政規律 
      財政規律の憲法規定化/ユーロ危機と「ドイツのための選択肢(AfD)」の誕生
     三 国際的な危機管理とドイツ外交 
      連邦軍の改革/リビア問題/大統領と政治
     四 安定回復のための二度目の大連立―第三次メルケル政権と複合危機 
      再度のメルケル大連立政権/ロシアによるクリミア併合と安全保障危機/トランプ政権とのあつれき/テューリンゲン州の左派党ラメロー政権/難民危機とドイツ社会
     五 第四次メルケル政権と首相の長い引退 
      二〇一七年連邦議会選挙とAfDの衝撃/第四次メルケル政権の動揺/イギリスのEU離脱/マース外相によるドイツ外交の継続性と変容/フォンデアライエンEU委員会委員長/AfDによるテューリンゲン州の混乱/コロナ禍とEUの連帯/インド太平洋戦略/ラシェットCDU党首と連邦議会選挙/アフガニスタンからの撤退
    ◆第九章 変わるドイツとショルツ政権
     一 三党連立とショルツ首相 
      「信号連立」へ向けた交渉/ショルツ首相の政治スタイル/ジェンダー平等の影響
     二 ロシアによるウクライナ侵攻と「接近による変容」政策の終わり 
      ウクライナ支援のあり方をめぐる逡巡/○コラム⑪難しくなった名前の発音/ランブレヒト国防相からピストリウス国防相へ/気候変動政策とエネルギー政策をめぐる苦悩
     三 国際秩序の変容とドイツの対応 
      国家安全保障戦略/中国戦略/フェミニスト外交政策/プラハ演説とEUの進む道/不安定化する世界と移民
     四 ドイツ政治外交の展望 
      連邦議会選挙の前哨戦としての欧州議会選挙と州議会選挙/ドイツと揺れるリベラル国際秩序
    ・あとがき 
    ・文献案内 
    〈巻末〉
    事項索引
    人名索引
    ◇関連年表

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