国際人権法の規範と主体
出版社: 信山社出版
- 第3巻は「規範と主体」をテーマに、第Ⅰ部「国際人権規範の新地平」、第Ⅱ部「主体別人権論」にそれぞれ6編の論稿を収録。
- 第3巻は「規範と主体」をテーマに、第Ⅰ部「国際人権規範の新地平」、第Ⅱ部「主体別人権論」にそれぞれ6編の論稿を収録。
- ◆国際人権法学会創立30周年記念刊行 ― 第3巻は「規範と主体」をテーマに、第Ⅰ部「国際人権規範の新地平」、第Ⅱ部「主体別人権論」にそれぞれ6編の論稿を収録◆
激動の世界における人権規範の実相・実施を分析し、有機的・統合的な人権秩序形成への学問的到達点を示す。国際人権法学会創立30周年記念企画「新国際人権法講座」全7巻。第3巻は「規範と主体」をテーマに、第Ⅰ部「国際人権規範の新地平」、第Ⅱ部「主体別人権論」にそれぞれ6編の論稿を収録。人権規範の新たな地平を開拓し、主体別人権論の発展を目指す。 - 『国際人権法の規範と主体(新国際人権法講座第3巻)』
近藤 敦 編集
【目 次】
発刊にあたって(阿部浩己)
第3巻はしがき(近藤敦)
◇Ⅰ 国際人権規範の新地平◇
1 平等と無差別―憲法の人権条約適合的解釈に向けて〔近藤 敦〕
Ⅰ 平等と無差別の判断基準
Ⅱ 積極的差別是正措置・合理的配慮・間接差別
Ⅲ 差 別 事 由
Ⅳ 弱い立場の人々の人権保障
Ⅴ 私人間適用
2 恣意的な拘禁の禁止と人身の自由〔児玉晃一〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 法源及び解釈の指針
Ⅲ 刑 事 拘 禁
Ⅳ 精神科病院における入院
Ⅴ 入 管 収 容
Ⅵ 結 び
3 人身取引対策の課題〔吉田容子〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 人身取引防止議定書
Ⅲ 人身取引に対する日本国内の体制と法規範
Ⅳ 日本では今どんな事件が起きているのか
Ⅴ 被害者の権利保護をめぐる日本の課題とそれへの対応
Ⅵ お わ り に
4 強制失踪事件における調査・訴追義務の意義―強行法規性をめぐる議論を中心に〔北村泰三〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 強制失踪の禁止と調査義務
Ⅲ 米州人権裁判所の判例の動き
Ⅳ 自由権規約委員会の個人通報例
Ⅴ 強制失踪の禁止,調査,処罰義務の強行法規性
Ⅵ お わ り に
5 人種差別の禁止〔村上正直〕
Ⅰ 外国人への条約の適用と先住民族の権利
Ⅱ 条約第4条(a)と表現の自由
Ⅲ 事案の捜査・調査と犠牲者の救済
6 性的マイノリティ/LGBTQと国際人権法〔谷口洋幸〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 国際人権法の現在地
Ⅲ 性自認の法的承認
Ⅳ SOGI差別の禁止
Ⅴ 性別による婚姻の制限
Ⅵ お わ り に
◇Ⅱ 主体別人権論◇
7 先住民族の権利―その概念,表現,展開に関する史的経緯〔上村英明〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 「民族」と「人民」の権利:「民俗」と「種族」という表記
Ⅲ 日本における裁判事例と「先住民族」の権利
Ⅳ 脱植民地問題としての先住民族の権利
Ⅴ お わ り に
8 難民の権利〔鈴木雅子〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 難民であるという事実の確認行為としての難民認定
Ⅲ 難民の権利
Ⅳ お わ り に
9 無国籍者の権利―非正規滞在から安定的な法的地位の保障へ〔付 月〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 無国籍者と非正規滞在の無国籍者
Ⅲ 無国籍者の権利保障に関する国際法の枠組み
Ⅳ 難民条約による無国籍難民の保護
Ⅴ 国際人権諸条約による無国籍者の権利保障―恣意的収容の禁止,安定的な法的地位の保障
Ⅵ 日本における非正規滞在の無国籍者―収容・仮放免から法的地位の保障へ
Ⅶ お わ り に
10 子どもの権利〔大谷美紀子〕
Ⅰ 権利の主体としての子どもの特殊性
Ⅱ 意見を聴かれる子どもの権利の重要性
Ⅲ 少年司法手続において弁護人を付される権利
Ⅳ 養子縁組手続において子どもが意見を聴かれる権利
Ⅴ 退去強制手続において子どもが意見を聴かれる権利
Ⅵ 救済を受ける子どもの権利と司法アクセス
Ⅶ 日本における意見を聴かれる子どもの権利の保障の実情と課題
11 女性の権利〔武田万里子〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 女性差別撤廃条約の意義
Ⅲ 男女共同参画社会基本法の意義
Ⅳ 家父長制家族の伝統と女性の権利
Ⅴ 性と生殖に関する権利
12 障害差別を超えて―欧州人権条約と日本国憲法における合理的配慮(RA)の可能性〔川島 聡〕
Ⅰ は じ め に
Ⅱ 欧州人権条約14条
Ⅲ 日本国憲法14条1項
Ⅳ お わ り に