ブリュメール18日

ブリュメール18日

出版社: 慶應義塾大学出版会
著者: 藤原翔太
  • ナポレオンはどのようにして担ぎ上げられたのか
    革命期に発展した民主主義を制御できなかった革命家たちは、みずから権威主義体制を望み、形成していく……
    その震源となったクーデタの過程と内実に迫る
    ナポレオンが総裁政府を打倒し権力の座についたクーデタ「ブリュメール18日」。本書ではこのクーデタを、ナポレオンが独裁を志向した結果として捉えるのではなく、むしろフランス革命の成果を守るために、改憲派の革命家たちがナポレオンを権力の座に引き上げた事件として理解し、革命家たちの視点に立って考察する。革命期に発展した民主主義を、思いどおりに制御できなかった革命家たちが、まさにその民主主義のなかから権威主義体制を形成していく過程を、派閥の動向、憲法、選挙制度、地方行政の改革をとおして明らかにする。

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