メンタライジングによる青年への支援

メンタライジングによる青年への支援

出版社: 北大路書房
著者: トゥルーディ・ロソー、マリア・ウィーヴェ、イオアナ・ヴルーヴァ、西村 馨、揖斐 衣海、大橋 良枝、木村 能成、渡部 京太
  • MBT-Aを扱う初めての成書,待望の邦訳。自傷,素行症,パーソナリティ障害など現場で対応に苦慮する問題の支援方法をガイド。
  • 『メンタライジングによる子どもと親への支援』(MBT-C)に続き,思春期・青年期を対象としたメンタライジング(MBT-A)を単独で扱う初めての成書,待望の邦訳。アップデートされた理論に基づいて,自傷行為,素行症,パーソナリティ障害など,セラピストが現場で対応に苦慮する問題への支援方法をガイドする。
  • 日本の読者に向けて
    監訳メモ
    訳者まえがき
    本書の紹介
    まえがき
    謝辞
    イントロダクション
    第Ⅰ部 「メンタライジング」の概念および関連する青年期の神経生物学的変化
    第1章 メンタライジング理論とは
     1 本章の意図
     2 メンタライジング
     3 メンタライジング機能の発達ライン
     4 困難な状況に陥ったとき
     5 非メンタライジング的思考
     6 メンタライジングと臨床実践
     7 結語
    第2章 青年期の脳の成長とメンタライジングの発達
     1 ストレス系:逆境への対処
     2 報酬系:愛着と主体性・自律性の調整
     3 メンタライジング系:自己と他者の理解
     4 結語
    第Ⅱ部 MBT‒A の臨床実践
    第3章 青年との作業におけるMBTの技法
     1 はじめに
     2 メンタライジング的姿勢
     3 支持と共感
     4 明確化,精緻化,チャレンジ
    第4章 セラピーの構造
     1 はじめに
     2 初期段階
     3 心理教育
     4 中盤:作業の主要部分
     5 最終段階:仕上げの作業
    第5章 青年の親や家族との作業
     1 はじめに
     2 なぜ家族内のメンタライジングを高めるのか?
     3 MBT–F の目的・構造・プロセス
     4  メンタライジング能力がかなり高く,激しい感情的興奮や愛着欲求の高まりによって,一時的にメンタライジングが途絶する家族の場合
     5 メンタライジングが頻繁に途絶し,強制的で支配的な行動が多く見られる家族の場合
     6 リサと家族
     7  親の精神病理,トラウマ,依存症などによりメンタライジングが著しく損なわれ,メンタライジングの途絶が突発的もしくはその時々の覚醒水準に左右される家族
     8 ケビンと家族
     9 結語
    第6章  嵐とストレスの世界における可変焦点的な視点:MBT–A 実践をスーパーバイズする
     1 MBT–A のスーパービジョンの方法と構造
     2 ほどよく「モデルどおり」であること
     3 並走:MBT–A セラピストとして,セラピスト自身が主観的感覚を理解する
     4 無知の姿勢
     5 共感と支持
     6 探求と共創
     7 感情に焦点を当てる:単純に,短く
     8 目的に立ち返る
     9 結語
    第Ⅲ部 様々な対象へのMBT‒A
    第7章 自傷する青年との臨床
     1 青年期のメンタライジング途絶による自傷行為
     2 自傷のメンタライジング・モデル
     3 治療的介入
     4 結語
    第8章 多様なジェンダーを生きる青年とその家族への働きかけ
     1 はじめに
     2 個人的省察
     3 思春期における身体に根ざしたメンタライジングについての覚書
     4 多様なジェンダーの青年とその家族との協働における課題
     5  ジェンダーについて論じる際にメンタライジングの困難への気づきとメンタライジングの強みをさらに高めていくこと
     6 結語
    第9章  素行症:10代の子どもとその家族に起こる行動の問題を取り扱う
     1 素行症
     2 メンタライジングと素行症
     3 素行症のためのメンタライゼーションに基づく治療(MBT–CD)
     4 MBT–CD の姿勢
     5 事例ヴィネット:スーザン
     6 MBT–CD の介入
     7 実現可能性の試行と最初の結論
    第10章 青年期における精神病発症危険状態の扱い
     1 青年期における関係トラウマと精神病理
     2 メンタライジングの発達と「ヨソモノ自己」の概念
     3 臨床事例
     4 結語
    第11章  初発性パーソナリティ障害(症)の青年とのMBT–A集団療法
     1 グループ構成:誰を,なぜ?
     2 MBT–A グループにおけるメンタライジング的姿勢
     3 方法と構造
     4 始まる前:枠組みの確保
     5 グループ設定と組み立て
     6 グループワークのための同盟の確立
     7  MBT–A グループ案内セッション(MBT–A group information sessions)
     8 MBT–A グループにおけるメンタライジングの技法と介入
     9 表現活動
     10 「 ええ,何を言いたいのか完全にわかるよ」:プリテンドモードへの取り組み
     11 「 あなたはきっと私がダメだと思うに決まっている」:心的等価への取り組み
     12 「グループは2 年やるべき!」:目的論的立場の取り組み
     13 セラピーの終了
    第12 章 AMBIT:メンタライゼーションに基づく適応的統合治療
     1 認識的信頼と「つながりにくい」若者たち
     2 複雑さ
     3 一筋縄ではいかない支援
     4 AMBIT の原則:荒波の中で働く人のための「手すり」となるもの
     5 AMBIT を手軽に始める
     6 振り返り:事例をAMBIT のアプローチによって取り組めているか
     7 結語
    文献
    訳者あとがき
    索引

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