特別支援教育要論

特別支援教育要論

出版社: 北大路書房
著者: 安藤 隆男 、吉井 涼、門脇 弘樹、高野 聡子、茂木 成友、内海 友加利、丹野 傑史、一木 薫、池田 彩乃、山中 冴子、村山 拓、河合 康、佐藤 貴宣、植田 佐知子
  • 2024年実施,特支免コアカリ対応テキストシリーズ第1巻。包括的に基礎理論を学べる3部構成。自ら学ぶための工夫も満載。
  • 2024年4月実施「特別支援学校教諭免許状コアカリキュラム」対応のテキスト新シリーズ第1巻。基礎理論を包括的に学べるよう「障害児教育の歴史・思想・制度」「特別支援教育の理念・制度」「インクルーシブ教育システム」の3部構成。豊富な注釈,リフレクション(ワーク)等,自ら学び,関心を広げるための工夫も満載。
    【本書の主な目次】
    第Ⅰ部 障害児教育の歴史・思想・制度
     第1章 欧米における障害児教育の歴史と思想
     第2章 わが国における戦前の盲・聾教育の成立と展開
     第3章 わが国における戦前の精神薄弱・肢体不自由・病弱教育の萌芽と展開
     第4章 わが国における戦後の盲・聾教育の展開
    第Ⅱ部 特別支援教育の理念・制度
     第10章 特別支援学校の現状と課題
     第11章 特別支援学級・通級による指導の現状と課題ブ教育システムの構築と展開
    【シリーズ概要】
    コアカリキュラム全体を俯瞰・把握・理解できるシリーズ
    「特別支援教育をつなぐ Connect & Connect 」,刊行開始!
    ・授業時間だけでなく,学びを深めるための時間も考慮した13章立て。
    ・自ら学び,関心を広げるための知識と知見を提供!
    ◎シリーズ ラインナップ予定
    1 特別支援教育用論
    2 肢体不自由教育
    3 知的障害教育(仮)
    4 病弱教育(仮)
    5 発達障害教育(仮)
    6 重複障害/言語障害など(仮)
  • はじめに
    本書の使い方
    第Ⅰ部 障害児教育の歴史・思想・制度
    第1章 欧米における障害児教育の歴史と思想
     第1節 近代における障害児教育の創始―18世紀半ば以降
     (1)聾教育,盲教育の開始
     (2)精神薄弱教育,肢体不自由教育の開始
     第2節 公立学校での障害児教育の開始と展開―20世紀前半
     (1)公立学校における特殊学級の整備
     (2)障害カテゴリー別の教育の展開
     第3節 障害児教育における分離と統合―20世紀後半
     (1)障害者権利擁護運動
     (2)障害児教育の国際的展開
    第2章 わが国における戦前の盲・聾教育の成立と展開
     第1節 盲・聾教育の成立前―江戸時代末期~1870年代前半
     (1)視覚障害者・聴覚障害者の生活状況
     (2)盲・聾教育の萌芽
     第2節 盲・聾教育の成立―1870年代後半~1920年代前半
     (1)盲・聾啞学校の設立
     (2)盲・聾啞学校の進展
     (3)初期の盲・聾教育における工夫
     第3節 盲・聾教育の分離―1920年代前半~1940年代前半
     (1)盲学校・聾啞学校の発展
     (2)盲学校・聾啞学校における職業教育
    第3章 わが国における戦前の精神薄弱・肢体不自由・病弱教育の萌芽と展開
     第1節 就学義務の猶予・免除規定と施設を中心とした精神薄弱児教育
     の萌芽
     (1)学校教育に関する法律の制定と就学義務の猶予・免除規定
     (2)白痴教育への着手と滝乃川学園の創設
     (3)精神薄弱児施設における教育と保護の実践
     (4)劣等児教育の展開と特別学級
     第2節 整形外科学の成立と肢体不自由児教育の展開
     (1)整形外科学の成立と富士育児院および柏学園の創設
     (2)肢体不自由児を対象にした光明学校の創設
     (3)クリュッペルハイム東星学園と整肢療護園の創設
     第3節 学校衛生と病弱児教育の展開
     (1)学校衛生における虚弱児問題への注目
     (2)虚弱児のための多様な形態の学校と学級の設置
    第4章 わが国における戦後の盲・聾教育の展開
     第1節 終戦から特別支援教育制度開始までの変遷
     第2節 盲学校・聾学校教育の義務化―第一期:1940年代後半~1960年代前半
     (1)教育基本法,学校教育法の制定
     (2)盲学校・聾学校教育の義務化
     (3)弱視学級・難聴学級の創始
     第3節 弱視教育・難聴教育の進展―第二期:1960年代後半~1980年代
     (1)視覚障害児・聴覚障害児の学びの場の広がり
     (2)盲児・弱視児教育の発展,充実
     (3)聾児・難聴児教育の発展,充実
     第4節 特別支援教育に向けた歩み―第三期:1990年代~ 2007年
     (1)インクルーシブ教育に向けた基盤構築
     (2)通常の学級に在籍する障害のある児童生徒を対象とする通級による指導の制
    度化
     (3)視覚障害児教育におけるデジタル機器の普及
     (4)聴覚障害児教育における早期補聴のための取り組み
    第5章 特殊教育制度の整備と養護学校教育の義務化
     第1節 養護学校の整備過程
     (1)養護学校の設置に向けた対象児童生徒の把握
     (2)公立養護学校整備特別措置法の制定
     (3)養護学校の設置促進に関わる施策動向
     第2節 学習指導要領改訂の変遷
     (1)養護学校学習指導要領の制定
     (2)特殊教育諸学校学習指導要領の改訂
     第3節 養護学校教育の義務化
     (1)養護学校教育義務制実施に至るまで
     (2)養護学校教育義務制後の特殊教育
    Reflection第Ⅰ部 障害児教育の歴史・思想・制度のリフレクション
    Column1 教員を目指す学生の皆さんへのメッセージ 教員養成段階において「歴史・制度」を学ぶことの意義とは
    第Ⅱ部 特別支援教育の理念・制度
    第6章 特殊教育から特別支援教育への制度転換
     第1節 養護学校義務化以後の特殊教育
     (1)児童生徒の障害の重度・重複化
     (2)通常学校における特殊教育
     (3)特別支援教育制度の提言
     第2節 特別支援教育への制度転換
     (1)特別支援教育制度
     (2)特別支援教育を支える法制度
     第3節 障害のある児童生徒への支援の充実
     (1)就学手続きの見直し
     (2)交流及び共同学習の推進
     (3)個別の教育支援計画
    第7章 特別支援教育の教育課程
     第1節 教育課程の定義と関連法令
     (1)教育課程とカリキュラム
     (2)教育課程編成の基準と実際
     第2節 特別支援教育における教育課程編成の考え方
     (1)特別支援学校の教育課程
     (2)特別支援学校の学習指導要領改訂の変遷
     (3)小学校等における「特別な教育課程」
     第3節 特別支援教育におけるカリキュラム・マネジメント
     (1)カリキュラム・マネジメントとは
     (2)特別支援教育におけるカリキュラム・マネジメント
    第8章 自立活動の歴史・理念
     第1節 自立活動の歴史
     (1)養護・訓練の創設
     (2)養護・訓練から自立活動へ
     (3)特別支援教育への転換と自立活動の指導の担い手の拡大
     第2節 自立活動の理念と指導の考え方
     (1)自立活動の理念
     (2)自立活動の指導の考え方
    第9章 個別の指導計画の作成と授業の過程
     第1節 授業の過程
     (1)授業とは
     (2)各教科における授業
     (3)自立活動の指導における授業
     (4)各教科等と自立活動における授業の過程の違い
     (5)各教科等と自立活動の関連
     第2節 個別の指導計画の意義と背景
     (1)個別の指導計画の定義と意義
     (2)個別の指導計画作成義務化をめぐる歴史的背景
     第3節 個別の指導計画作成の現状と課題
     (1)個別の指導計画の構成要素と作成手順
     (2)個別の指導計画の作成および活用における課題
    第10章 特別支援学校の現状と課題
     第1節 特別支援学校の成立と目的
     (1)特別支援学校の成立
     (2)特別支援学校の位置づけと目的・目標
     (3)特別支援学校の設置とその基準
     第2節 特別支援学校の現状
     (1)特別支援学校の設置数と在籍状況
     (2)在籍者の障害の状況と近年の動向
     (3)地域における特別支援教育のセンター的機能とその取り組み状況
     第3節 特別支援学校における教育上の今日的課題
     (1)在籍者の増加にともなう教室等の不足について
     (2)在籍者の障害の重度化,重複化等による医療的ケアの実施について
     (3)センター的機能の充実
     (4)特別支援学校教員に求められる専門性とは
    第11章 特別支援学級・通級による指導の現状と課題
     第1節 特別支援学級の現状と課題
     (1)特別支援学級とは
     (2)特別支援学級の設置状況と動向
     (3)特別支援学級における教育の現状と課題
     第2節 通級による指導の現状と課題
     (1)通級による指導とは
     (2)通級による指導の対象と教育課程
     (3)通級による指導の現状
     (4)通級による指導の課題
     (5)通常の学級に在籍する障害のある児童生徒の現状とその指導・支援
    Reflection第Ⅱ部 特別支援教育の理念・制度のリフレクション
    Column2 教員を目指す学生の皆さんへのメッセージ 教員養成段階において「教育課程」を学ぶことの意義とは
    Column3 教員を目指す学生の皆さんへのメッセージ 教員養成段階において「自立活動」を学ぶことの意義とは
    第Ⅲ部 インクルーシブ教育システム下における特別支援教育の推進
    第12章 インクルーシブ教育の国際動向
     第1節 インクルーシブ教育とは何か
     (1)教育における包摂と公正
     (2)不断の改革プロセスとしてのインクルーシブ教育
     第2節 インクルーシブ教育への道のり
     (1)特殊教育の検討と統合の推進:イギリス「ウォーノック報告」から
     (2)国連機関による教育の機会均等化に向けた取り組み1:1970年代~1980年代
     (3)国連機関による教育の機会均等化に向けた取り組み2:1990年代以降
     (4)国連機関による特別な教育的ニーズへの注目と再考
     第3節 インクルーシブ教育の推進
     (1)障害者権利条約の教育条項
     (2)インクルーシブ教育の阻害要因
     第4節 インクルーシブな教育制度の構築
     (1)インクルーシブな教育制度とは
     (2)持続可能な改革
     (3)国内外の監視の必要性
    第13章 わが国におけるインクルーシブ教育システムの構築と展開
     第1節 わが国における特別支援教育
     (1)特別支援教育の理念と枠組み
     (2)わが国の就学支援制度
     第2節 わが国におけるインクルーシブ教育システムの構築
     (1)インクルーシブ教育システムの構築
     (2)インクルーシブ教育システムの展開
     (3)障害者の権利に関する条約と関連する国内システム
     第3節 子どもの多様性に応じた教育への展開
     (1)学習者やそのニーズの多様性
     (2)授業づくりや学習環境づくりの展望
     (3)教師の専門性と校内支援体制
     第4節 今後の展望と課題
    Reflection第Ⅲ部 インクルーシブ教育システム下における特別支援教育の推進のリフレクション
    Column4 教員を目指す学生の皆さんへのメッセージ 教員養成段階において「世界の教育システム」を学ぶことの意義とは
    索引

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