多様性とエンパワメント
出版社: 解放出版社
- 1990年代からいち早く多様性とエンパワメントという2概念を日本に紹介し、広めてきた著者によるエッセー集。
- 1990年代からいち早く多様性とエンパワメントという2概念を日本に紹介し、広めてきた著者によるエッセー集。多様性・エンパワメント/人と人、人と大地をつなぐ瞑想・ヨーガ/子どもと暴力/虐待・DVの4テーマ。
- 1990年代からいち早く多様性とエンパワメントという2概念を日本に紹介し、広めてきた著者によるエッセー集。多様性・エンパワメント/人と人、人と大地をつなぐ瞑想・ヨーガ/子どもと暴力/虐待・DVの4テーマを、経験と実績にもとづいたたしかな言葉でつづる。
- はじめに
Ⅰ 多様性(タイバーシティ)の今
1 迷惑― 日本人を呪縛する言葉
「迷惑です」は冷たい言葉/公の秩序に反すると迷惑?
2 臭いと多様性
慣れない臭い/市場の匂い/匂いの記憶と文化
3 鬼・ONIの多様性
静かに燃える怒り/『鬼の研究』/鬼たちの多様性と多義性
4 「発達障害」か「脳神経多様性」か
当事者たちの主張/人類が洞窟生活を抜け出せたのも……/「フツー病症候群」
5 「多様性と調和」の違和感
大嘘で招致/当事者の闘いによって獲得した多様性
6 そもそもダイバーシティとは? エンパワメントとはなにか?
日本に根付く「誤解」/生きる力のみなもと/人権=生きる力/
外的抑圧と内的抑圧/不可欠な両輪
Ⅱ 大地の神々・瞑想ヨーガ
1 日本の四季の癒しの力
外的自然と内的自然/癒しとは全体性の回復
2 世界の女神たちに惹かれて
グアダルーペの聖母/母なる大地の叡智/縄文の土偶たち
3 「ALOHA」はいのちの多様性を讃える言葉
アンティ・パキの詠唱/多様性を誇るハワイの文化/ハワイ島でヨーガを教える
/ALOHAの教えに導かれたヨーガ/ヨーガのギフトを日本の子どもたちに
4 先住民族の歴史的トラウマ― デニス・バンクスの娘の語り
デニス・バンクスを追悼して/タシーナの語り
/木々の風に宿っていたデニスの霊/文化的ジェノサイドという過ち
/現在に続くトラウマとそれへの賠償
Ⅲ 子どもと暴力
1 泣く力・生きる力の回復
子どもが泣くことをきらう文化/泣くことはレジリアンスの発動
2 気持ちのワークショップ
気持ちを出せない子どもたち/感情と理性の不可分な関係/
多様でリアルな子どもの絵
3 コロナ禍の子どもの安心
居場所がどこにもない/強制性交等罪の改正/
パンデミックをオンライン・ヨーガで乗り越える/子どもの言葉/
瞑想ヨーガがあれば大丈夫
4 性加害する子どもの回復― 「MY TREE ジュニア・くすのきプログラム」
性加害を子ども時代でストップする/性加害の動機はイライラ・ムシャクシャ?
/被害の痛みケア
Ⅳ 虐待・DVに向き合って四〇年
1 怒りの仮面― 傷ついた心の上に
二種類の怒り― 健康な怒りと自他への攻撃に転ずる怒り/子どもたちの怒りの絵 ほほえみ仮面
2 女性と子どもへの暴力は終わらないパンデミック
DVとSAは公衆衛生の最重要課題/二つの明確な根拠
3 「小児性愛」という翻訳語を死語に
なぜ「性愛」とするのか/それは愛ではなく暴力/ペドファイルも性の多様性?
4 アリス・ミラーの虚像と事実
戦争トラウマの現実/ホロコーストのトラウマ抑圧
5 虐待にいたってしまった父親の回復― MY TREE修了生の言葉から
予想と違ったプログラム/加害者の気持ちを聞いてもらえる場/自分に正直に語る
おわりに