不確実性の人類学
出版社: 以文社
- 市場の「装置」と「エートス」のずれから、グローバル金融とデリバティブの論理に抗する「進歩的分人主義」を探求する人類学的考察。
- 国民国家の枠組みを超える、現代の金融市場を成り立たせるものは何か。市場の「装置」と「エートス=不確実性の想像力」のずれから、グローバル金融とデリバティブの論理に抗する「進歩的分人主義」を探求する人類学的考察。
- 国民国家の枠組みを超える、現代の金融市場を成り立たせるものとは何か。
著者である人類学者アパドゥライは、マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、エミール・デュルケームの『宗教生活の基本形態』などの資本主義研究及び儀礼研究の古典をひもときながら、現代金融市場の論理を分析する。
市場の「装置」と「エートス=不確実性の想像力」のずれに着目し、グローバル金融とデリバティブの論理に抗する「進歩的分人主義」の可能性を探求する、人類学的考察。 - 序 文
第一章 約束型金融の論理
第二章 企業家の倫理と金融主義の精神
第三章 金融機械のなかの幽霊
第四章 聖なる市場
第五章 社会性、不確実性、儀礼
第六章 カリスマ的デリバティブ
第七章 分人の富
第八章 金融のグローバルな野望
第九章 契約という約束の終わり
【訳者解説】不確実性の人類学のために