
エスノセントリズム
出版社: 明石書店
- 自らの民族集団がきわめて重要で、他のどの民族集団よりも優れ、価値があるという信念や態度は、どのように形成され、何をもたらすのか。心理学、政治学、社会学、人類学、生物学、マーケティング研究など、学際的なアプローチによる統合的な視点からこの概念の本質、要因、帰結を明らかにする。
- 日本語版序文
凡例
謝辞
はじめに
第1章 エスノセントリズム研究の歴史と背景
第1節 社会科学成立以前のエスノセントリズムに関する記述
第2節 エスノセントリズムに関する社会科学的記述
第3節 本章の総括と結論
第2章 エスノセントリズムの概念
第1節 エスノセントリズムの定義における主要テーマ
第2節 外集団否定とは区別されるエスノセントリズム
第3節 外集団否定を伴わない内集団肯定とは区別されるエスノセントリズム
第4節 内集団肯定と外集団否定の結びつきとは区別されるエスノセントリズム
第5節 エスノセントリズムの諸次元
5.1 献身性
5.2 集団凝集性
5.3 選好性
5.4 優越性
5.5 純粋性
5.6 搾取性
第6節 再概念化されたエスノセントリズム
第7節 再概念化されたエスノセントリズムの測定
第8節 エスノセントリズムの概念化に関する補足的整理
8.1 エスノセントリズムと民族集団―民族性がもつ重要性
8.2 エスノセントリズムの対概念
第9節 本章の総括と結論
第3章 エスノセントリズムの近接的要因――恐怖と自己誇大化
第1節 恐怖に起因するエスノセントリズム
1.1 現実的脅威に基づく説明
1.2 象徴的脅威に基づく説明
1.3 内的心理的脅威に基づく説明
第2節 自己誇大化に起因するエスノセントリズム
2.1 自尊感情に基づく説明
2.2 搾取と支配に基づく説明
第3節 理論的検討
3.1 二重過程の認知・動機づけモデル
3.2 価値観を基盤とする理論的枠組み
第4節 本章の総括と結論
第4章 エスノセントリズムの遠隔的要因――社会的要因と生物学的・進化的要因
第1節 社会的要因に基づく説明
1.1 社会化と社会的規範
1.2 無知と集団間接触の欠如
1.3 社会的カテゴリー化
1.4 社会的要因に基づく説明への批判
第2節 生物学的・進化的要因に基づく説明
2.1 生物学的アプローチ
2.2 進化論的アプローチ
2.3 生物学的・進化的要因に基づく説明への批判
第3節 理論的検討
第4節 本章の総括と結論
第5章 エスノセントリズムの帰結
第1節 エスノセントリズムの帰結としての人種主義とナショナリズム
第2節 エスノセントリズムの帰結としての行動
第3節 エスノセントリズムの帰結としての偏見と外集団忌避
第4節 エスノセントリズムの帰結としての非人間化、正当性否認、道徳的排除
第5節 エスノセントリズムの帰結としての民族紛争、民族浄化、民族大量虐殺
第6節 エスノセントリズムの特定形態とその帰結
第7節 本章の総括と結論
第6章 エスノセントリズムの要因と帰結の統合
第1節 再概念化されたエスノセントリズムの要因と帰結に関する実証研究
第2節 再概念化されたエスノセントリズムの要因と帰結の統合的考察
第3節 エスノセントリズムの集団強度モデル
第4節 本章の総括と結論
第7章 心理学におけるエスノセントリズムとその影響
第1節 心理学へのエスノセントリズムの影響
1.1 研究テーマ
1.2 理論的枠組み
1.3 研究手法
1.4 心理学史の表象
1.5 心理学における制度的枠組み
1.6 学術的社会ネットワーク
1.7 引用パターン
第2節 エスノセントリズムにとらわれない心理学への障壁
第3節 今後の方向性
第4節 本章の総括と結論
付録A エスノセントリズムの定義とテーマ分析
付録B エスノセントリズム尺度1(36項目版)
付録C エスノセントリズム尺度2(36項目版および12項目版)
参考文献・資料
訳者あとがき
索引
