フランスの在宅教育支援とエデュケーター

フランスの在宅教育支援とエデュケーター

出版社: 明石書店
著者: 安發 明子
  • 子どもが幸せに育つには「親をすること」を支える仕組みを権利として共有し、整えることが重要である。本書はその実現に向け、フランスの在宅教育支援の実践と制度を手がかりに、ソーシャルワーカーの専門性の蓄積と共有が子どもの権利をいかに具体化するかを描き出す。
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    序章
    第1章 子どものニーズをもとに実現する福祉
     1.1 【介入】子どもの調子の悪さから始まる福祉
      ○在宅教育支援とエデュケーター
      ○在宅教育支援開始の理由
      ○学校からの「心配な情報」
      ○学習に困難のある子どもが多い
      ○両親間の葛藤が背景に多い
      ○ウェルビーイングを保障するための心理面への注目
      ○子どもの調子の悪さから始まるソーシャルワーク
     1.2 【見立て】症状の背景を親子まるごと支える
      ○子どもにとって必要なこと
      ○「親をすることへの支援」概念
     1.3 【背景】子どもの権利を専門職が保障する
      ○子どもの育ちの責任は国が負う
      ○在宅教育支援を担う専門職
      ○エデュケーター:教育的ニーズに応える
      ○ソーシャルワーカー:家庭に入るソーシャルワーク
      ○児童精神科医:子どもを一人の人間として捉え、親を支える重要性を説いた
      ○社会家庭専門員:家事を一緒にすることで信頼関係を築く
      ○幼児エデュケーター:3歳未満の教育の目的「目覚め、社会化、社会参加」
      ○子ども専門裁判官:子どもを守るために司法を利用する
     1.4 児童保護の枠組み
      ○皆を対象とした第一次予防と親子まるごと支える第二次予防
      ○法的枠組み
      ○要支援の判断
      ○予防の方が低コスト
     1.5 1章まとめ
    第2章 福祉の質を保証する工夫
     2.1 ソーシャルワークの職業倫理
     2.2 不平等とのたたかい
     2.3 ヨーロッパの中のフランスの福祉の特徴
     2.4 専門職の働き方
     2.5 キャリア
     2.6 2章まとめ
    第3章 親子まるごと「一緒に歩く」福祉
     3.1 【実践-「心配な情報」から支援開始】(マノンの例)
      ○具体的事例をもとにした検証
     3.2 【実践-支援開始から終了まで】(レア、レオ、エンゾの例)
      ○「それぞれの行動する力を引き出す」
     3.3 【実践-親子まるごと支えるということ】(ジャスミンの例)
     3.4 【実践-ツールを使い家族に変化を起こす】
      ○面談
      ○手紙というツール
      ○教育的外出と文化活動ツール
     3.5 【終結】2年間の家族の変化
      ○エデュケーターが一人で担当する14家族へのソーシャルワーク
      ○家族構成と課題
      ○開始当初に裁判官が指示した目的
      ○当初の暮らしの状況と変化
      ○「親をすること」における変化と親子関係の変化
      ○子どもの状況の変化
      ○変化を起こせない難しさ
      ○終了した7家族
     3.6 3章まとめ
    第4章 在宅教育支援の哲学と工夫
     4.1 ウェルビーイングを実現する
      ○「子どもにとって必要なこと」指標
      ○明確な基準の存在
      ○最初の1000日報告書
      ○人が人を支える
      ○関係性の再構築によって「歴史を書き直す」
     4.2 自分を築く
      ○「耐えることから自分の人生を主体的に生きることへの移行」
      ○レジリエンスの後見人としてのエデュケーター
      ○言語化による認識の確認とアクション
      ○「枠組み」と「制限」
      ○「道理を元に戻す」
      ○教育を担う文化的活動
      ○行動する力
     4.3 社会を変革するソーシャルワーク
      ○社会的アクションと職業の発展を担うソーシャルワーカー
      ○現場、研究、政策の連携
      ○福祉の改善をもたらした当事者運動
      ○予防に関する構造的な不足
     4.4 4章まとめ
    おわりに
     日本の子育て支援政策への示唆
      ○日本には福祉が届いていない人がいる
     結びにかえて
      フランス児童保護略年表
      参照文献

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