
黒人たちのイギリス史
出版社: 明石書店
- イギリスでは早くも古代ローマ時代から、黒人が連綿と歴史を紡いできた。しかし奴隷貿易の時代が始まると、いつしかblackとbritishという二つの形容詞は共起不可能とまで言われるようになっていた――。黒人たちのイギリス史とは、単なる一国史に留まらないグローバルな歴史である。
- 序文
序章 「彼方をさまよった幾年月」
――パウエルの理想の過去に反して黒人たちのイギリス史を紡ぐ
第一章 「ハムの息子たち」
――アフリカ人との遭遇、ローマ期から大航海時代までの三~十六世紀
第二章 「ブラックムーアたち」
――チューダー朝期・スチュアート朝期の黒人イギリス人、十六~十七世紀
第三章 「黒人または犬用の」
――ジョージ朝期の黒人イギリス人、十八世紀
第四章 「澄みすぎるイングランドの空気は奴隷には吸えない」
――ジョージ朝期の奴隷制訴訟、一七六五~七二年
第五章 「自由の国」
――アメリカ独立戦争からシエラレオネ植民地の建設へ、一七七二~一八〇七年
第六章 「怪物は死んだ」
――イギリス帝国における奴隷制の廃止、一七七二~一八三八年
第七章 道徳的使命
――全世界での奴隷制廃止を目指して、一八四〇年~十九世紀後半
第八章 「解放アフリカ人たち」
――イギリスによる奴隷貿易制圧作戦、一八〇七~八〇年
第九章 「綿花は王である」
――アメリカ深南部奴隷制との関係、一八三〇~六〇年代
第十章 「殺戮の中には慈悲がある」
――ジャマイカのモラント・ベイ反乱、一八六〇年代
第十一章 「最暗黒のアフリカ」
――アフリカ分割とアフリカ人の展示、十九世紀末
第十二章 「私たちは有色人の帝国」
――第一次世界大戦ヘの黒人の参戦、一九一〇年代
第十三章 「あたしたちはあの人たちの肩を持つよ」
――第二次世界大戦中の黒人米兵、一九四〇年代
第十四章 「乗っ取られる」
――第二次世界大戦後の入移民問題、一九四〇年代末~八〇年代
第十五章 「敵対的な環境」
――オリンピック開会式からBLM運動まで、二〇一〇~二〇年代初頭
結語
謝辞
解題
原注
参考文献
索引
