
古代に真実を求めて 列島の古代と風土記
出版社: 明石書店
- 特集は「列島の古代と風土記」。風土記・地誌が語る古代像を多元史観・九州王朝説の視点から見る。古田武彦氏の風土記論を参照しつつ、風土記に記された倭国の事績を検討し、卑弥呼の墓の所在や羽衣伝承など各地に残された謎、仮説の真実に迫る論考を収録する。
- 巻頭言 多元史観・九州王朝説は美しい[古賀達也]
特集 列島の古代と風土記
「多元史観」からみた風土記論――その論点の概要[谷本茂]
風土記に記された倭国(九州王朝)の事績[正木裕]
筑前地誌で探る卑弥呼の墓――須玖岡本山に眠る女王[古賀達也]
コラム 卑弥呼とは言い切れない風土記逸文にみられる甕依姫に関して[大原重雄]
筑紫の神と「高良玉垂命=武内宿禰」説[別役政光]
新羅国王・脱解の故郷は北九州の田河にあった[野田利郎]
新羅来襲伝承の真実――『峯相記』と『高良記』の史料批判[日野智貴]
『播磨国風土記』の地名再考・序説[谷本茂]
風土記の「羽衣伝承」と倭国(九州王朝)の東方経営[正木裕]
『常陸国風土記』に見る「評制・道制と国宰」[正木裕]
コラム 九州地方の地誌紹介[古賀達也]
コラム 高知県内地誌と多元的古代史との接点[別役政光]
一般論文
「志賀島・金印」を解明する[野田利郎]
「松野連倭王系図」の史料批判[古賀達也]
喜田貞吉と古田武彦の批判精神――三大論争における論証と実証[古賀達也]
付録
古田史学の会・会則
古田史学の会・全国世話人名簿
友好団体
編集後記
第二十九集投稿募集要項/古田史学の会・会員募集