
東アジアの社会運動とサブカルチャー
出版社: 明石書店
- 偶然にも同じ2014年に起きた、台湾のひまわり運動と香港の雨傘運動。共鳴しあうこれら二つの社会運動では、参加した若者たちがその空間に「日常」を持ち込んで生まれた情動が、弱者の戦術/戦略となっていた。今日の社会運動の様相の一端を解明する。
- 序章 台湾と香港、若者たちの二〇一四年
0-1 問題意識
0-2 先行研究
0-3 研究対象・研究方法
0-4 研究目的
第Ⅰ部 ひまわり運動と雨傘運動における日常的文化実践
第1章 ひまわり運動と雨傘運動の経緯および背景
1-1 三月・台湾「ひまわり運動」
1-2 九月・香港「雨傘運動」
1-3 社会運動参加者とは誰か
1-4 台湾や香港の若者がもつ「本土意識」
第2章 「対話」する社会運動空間と情動
2-1 「対話」がくり広げられる二つの壁
2-2 ネット空間における「私的」語り
2-3 社会運動における「ケア」
第3章 「かわいい社会運動」の実践
3-1 ひまわり運動と雨傘運動の「日常性」と「祝祭性」
3-2 「かわいい社会運動」の作法
3-3 「対抗」的記号としての日本
3-4 「日本」という記号を使用する意味
インターミッション――社会運動の日常的実践と女性
第Ⅱ部 社会運動における女性の遊びと対抗
第4章 「語られる/語る」女性
4-1 語られる女性
4-2 語る女性
第5章 社会運動を「楽しむ」女性たち
5-1 「社会運動のアイドル」をかたちづくる女性たち
5-2 社会運動家たちの関係性を楽しむ女性たち
5-3 社会運動に参加する女性たちによる二重の抵抗
第6章 「周縁」から語り続ける台湾と香港の若者たち
6-1 社会運動の新たな情動にもとづく行為
6-2 「周縁・隙間」にとどまるという選択
6-3 ひまわり運動と雨傘運動のその後
あとがき
参考文献
索引