北タイ王国の面影

北タイ王国の面影

出版社: 明石書店
著者: W. A. R. ウッド、吉松 久美子
  • 19世紀末から約80年間タイで暮らしたウッドが北部タイ大使館、領事館勤務時代の見聞をもとに創作をまじえて書いた短編集に、政治経済の移り変わり、土着的信仰、習俗、仏教、ジェンダー観など物語の背景にあるラーンナー王国の歴史・文化の解説を付する。
  •  訳・解説者序文
     前書き
    北タイ王国の面影
     1 サイの血
     2 緑蓮(ブアキアオ)
     3 湿った冷たい手
     4 魚に餌をやる
     5 ネズミ人間
     6 奇妙な乗客
     7 アイ・ノイと王様
     8 指輪
     9 二人の下士官
     10 ロビンソン・クルーソー
     11 石の猿
     12 素晴らしい功徳
     13 私は正しかったか
     14 独りになれない男
     15 ネズミとサファイア
     16 貸方残高
     17 鬼火ピー・イコイ
     18 闘カブトムシ
     19 第三の乗り手
     20 脅迫状
     21 プミア
     22 愛の惚れ薬
     23 ヘロイン
     24 帰る
     25 金色の瞳
     著者W・A・R・ウッド氏経歴――長期チェンマイ在住者
    解説 英国人領事官が見た民衆・社会・文化
     1 タイ、シャム、ラオ、シャン
     2 ラーンナー王国
      ムアン
      通貨
      ブンマ王の招待
      チーク材の発見と交易
      シャム中央政府の介入へ
     3 交通
      河川
      鉄道
      道路
     4 二つの仏教
      戒律
      北タイの仏教
      名僧スィウィチャイ(一八七八‐一九三九)
     5 チェンダオ洞窟寺院
     6 寺院の構造
      チェディ
      ボット/ウーボソット(布薩堂)
      クティ(僧房)
      ウィハーン(本堂)
      ホートライ(三蔵庫)
      サーラー(休憩所)
     7 聖なる生き物たち
      シンとマヌシン
      ホンセ
      ナーガ
      世界を吐き出すマカラ
      顔だけのキルティムカ(カラ)
      ラーフ神
     8 精霊信仰ピー
      ピー・ポープ/ピー・ガッ
      ピー・プローン/ピー・カスー
      見えないピーと見えるお化け
     9 恋愛と結婚と家族
      文化人類学的解釈
      ゆるやかに構造化された社会
      家の精霊
     10 第三の性
      文化的な性別(ジェンダー)
      二項対立の「男」と「女」
      北タイのプミア
      レディボーイ/カトゥイ
     11 サファイアとルビー鉱山
      サファイアの町パイリンとルビーの町ナウォン
      タークシン王の進軍
      シャン人鉱夫の殺到
      パークナム事件
     12 薬物の流通
      ケシ栽培
      南からのアヘン吸引者
      北からの生産者流入――黄金の三角地帯
      アメリカCIAの関与
      国民党(KMT)軍兵士のタイ定住
     北タイ年表
     訳・解説者あとがき
     引用文献
     索引

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