法人における悪意判断の法的構造 上智大学法学叢書 第41巻
出版社: 有斐閣
- 法人の悪意を判断する基準や構造について,ドイツを参照しつつこれまでの議論を分析検討し,日本法への新たな示唆を提供する。
- 法人にかかわる自然人のうち誰が悪意の場合に,法人が悪意とされることになるのか。それを判断する基準や構造について,我が国の学説を振り返るとともに,ドイツとの比較法的検討を行い,日本法への新たな示唆を提供する。
- 第1部 法人における分業的組織構造と「悪意の効果帰属」
第1章 日本法の理論状況
第2章 ドイツ法Ⅰ──BGB166条1項と悪意の効果帰属
第3章 ドイツ法Ⅱ──担当者の悪意と法人の法律関係
第4章 ドイツ法Ⅲ──非担当者の悪意と法人の法律関係
第5章 ドイツ法の分析と日本法への示唆
第2部 親子会社における悪意判断の法的構造
第1章 問題の所在
第2章 ドイツ法における議論の展開
第3章 日本法への示唆