
はじめての子ども論
出版社: 有斐閣
- 「子ども」とはどのような存在か。欧日の歴史をひもとき,保護・教育される存在となる過程を描像。近代化とともに変化を描く。
- 「子ども」に関する私たちの常識はどこからきたのか? 欧米と日本の近代化に沿い,保護され教育される存在へと変わりゆく過程を解説。多様な現実や,議論の変遷を社会学の視点で掘り下げ,子どもにまつわる政策論や実践を背景から読み解く力を身につける。
- 序章 「子ども」の歴史社会学
第Ⅰ部 「子ども」と近代
第1章 子ども観の近代性/第2章 子どもに関する理念の誕生と実態への介入/第3章 国民国家の諸制度と子どもの科学/第4章 「子どもの世紀」と介入の「網の目」
第Ⅱ部 近代日本と「子ども」
第5章 国家の子ども・家庭の子ども/第6章 子どもの科学・児童政策・優生思想
第Ⅲ部 戦前期日本から見る「子ども」言説の現在
第7章 学校教育における子ども尊重論の系譜/第8章 少年司法における厳罰化論の系譜/第9章 児童保護の論理と外部の論理1/第10章 児童保護の論理と外部の論理2
第Ⅳ部 戦後福祉国家の変容と「子ども」言説の現在
第11章 戦後福祉国家における子ども期の標準化/第12章 20世紀末における子ども観の問い直し/第13章 後期近代における子ども期の保障の機運
終章 現代日本の子ども観をどう見るか